
【大引け概況】
19日の日経平均株価は6日続伸し、前週末比225円46銭高い1万6723円31銭とこの日の高値圏で取引を終えた。
6日続伸は6月27日~7月4日以来で、6月8日以来の高い水準となる。
前日の米国株市場でNYダウが7日続伸と終値ベースでの最高値更新が続いており、リスクオンの流れが継続。為替相場も値動きは荒いものの、朝方は1ドル=106円台で円安含みに推移し投資家の心理改善にひと役買った。
月末に日銀の金融政策決定会合を控え、海外投資家を中心に追加金融緩和への期待が強いといい、海外のヘッジファンドが「円売り・先物買い」を進めたとの見方があった。任天堂が大幅に続伸したことで個人投資家の心理が一段と改善し、中小型株などにも物色が広がった。
午前中は前週末までの5日続伸で短期的な過熱を警戒した利益確定売りに押され、伸び悩む場面があった。外国人投資家とみられる買いに後場後半は上昇基調に勢いがついた。目先筋の売り物を吸収し日経平均は高値圏での着地を果たした
JPX日経インデックス400は6日続伸し、終値は前週末比109.51ポイント高の1万1939.98だった。東証株価指数(TOPIX)も6日続伸し、終値は同14.29ポイント高の1331.39だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆9957億円。売買高は20億1050万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1441と全体の約73%を占めた。値下がりは417、変わらずは110銘柄だった。

個別では、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」が人気を集めている任天堂は大幅に続伸し、売買代金は7000億円を超えた。
このほかイマジカ・ロボット ホールディングス、サノヤスホールディングス、ハピネット、エスケイジャパン、第一屋製パン、タカラトミー、ホシデンなどポケモン関連に位置付けられる銘柄群が値上がり率上位10傑を埋め尽くす状況となった。
また、KDDIや東エレク、Vテク、イーレックスが買われた。
一方、18日に英半導体設計大手の巨額買収を発表したソフトバンクが売買を伴って急落した。上場2日目のLINEも大幅安。KLabが大きく値を下げ、IDOM、東洋ゴム工業、パソナグループなども安い。
東証2部株価指数は反発した。大引けの2部指数は、前週末比12.36ポイント高の4183.05となった。
個別銘柄では、アドバンスクリエ、象印、アピクヤマダ、土木管理試験所、村上開明が上昇した。半面、エリア、C&R社、ツインバード、安川情報、朝日インテク、ローツェが下落した。
【市況】日経ジャスダック平均5日ぶり反発、任天堂関連銘柄が賑わう

日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。
終値は前週末比3円03銭高の2457円20銭だった。19日の日経平均株価の続伸で投資家心理が改善し、新興企業向け株式市場も買いが優勢になった。
スマートフォン向けアプリ「ポケモンGO」の人気化で任天堂をはじめとする関連銘柄に買いが集中した面があり、その他の銘柄にはポケモン関連株を買う資金を捻出するための換金売りも出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で388億円、売買高は9558万株だった。
個別銘柄ではフジタコーポ、内外テック、ユビキタス、シライ電子、日本テレホンがストップ高。マクドナルド、ビーマップは一時ストップ高と値を飛ばし、テイツー、セリア 、日本色材、オールアバウトが上昇した。半面、精養軒、アルファクスFS、ぱど、セプテニHDや日本ラッド、FVCは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は4日続落、ポケモン関連株購入で換金売り

東証マザーズ指数は4日続落した。終値は前週末比5.66ポイント安の941.65だった。
個別銘柄ではアドウェイズ、モバファクがストップ安。エボラブルアジアは一時ストップ安と急落し、サイバダイン、ネットイヤー、セラク、エディア、バーチャレクス・コンサルティングが下落した。一方、APLIX、フリービット、AppBankがストップ高。カヤックは一時ストップ高と値を飛ばし、そーせいやミクシィ、Hameeが上昇した。