<兜町カタリスト>
「不思議な現象」
先々週は4日続落。
先週は金曜日まで5連騰。
リズムは「2」とか「3」から少し変化。
上下ともに長続きするようになってきた。
6月24日の英国民投票を受けた急落分を埋めた。
25日線、13週線、26週線を上回った。
主力大型株や出遅れ金融株などが主役となった。
為替も円安トレンド。
週末の主役は任天堂の大商い。
売買代金4760億円は一銘柄で1日の売買代金として過去最高。
東証1部の売買代金の約15%を占めた。
6連騰で週間上昇率は70.1%。
値幅は11510円。
225非採用大型銘柄の復活は指数万能主義から個別銘柄相場の象徴だろうか。
あるいはファーストリテのストップ高。
以前として225中心の商いの象徴なのだろうか。
火曜から始まる東証マザーズ指数先物は抽象的な指数の代表なのが具体的な銘柄の代表なのか。
この選別の週が始まることになる。
日曜日経ではREITの分配金が増加しているとの報。
賃料収入の増加が背景という。
株高の裏側でREITの人気も衰えていない印象。
月曜日経ではみずほがSBIと共同で海外送金の時間を大幅に短縮する新システムの開発の報。
フィンテックへの進出で「ブロックチェーン」技術を活用。
今数日かかっている海外送金を数秒で完了できるようにするという。
実用化のメドは2018年。
海外システムでは先行しようということなのだろう。
興味深かったのは週末の大阪でのインフォテリアのIR。
同社はブロックチェーンの先導役であることは間違いない。
しかし面白そうだったのはつなぎ手をさらに広げるCDATAとの戦略的提携。
米ノースキャロライナ州のCDATAソフトウェアの日本法人を共同出資で設立。
60以上のデータソースが一気に増加するという。
因みにこの60の中にはフェイスブックもツイッターも入っている。
こういう地道な戦略は評価したいところだし評価されるべきところ。
市場関係者は未来の夢ばかり追いかける傾向にあるのかも知れない。
結構不思議な現象でもある。
(兜町カタリスト櫻井)