
[10時の概況]
19日前場寄り付き日経平均株価は6日続伸で始まった。上げ幅は100円を超え、1万6600円台半ばまで上昇する場面があった。
18日の米ダウ工業株30種平均が連日で過去最高値を付けたことや、円相場が1ドル=106円台に下落していることを材料視した買いが先行した。連日の株高で投資家のリスク選好姿勢が一段と強まっており、主力株は軒並み高となっている。
10時時点の日経平均は前日比48円52銭高の1万6546円37銭で伸び悩んでいる。
前週末までの5日続伸で1400円近く上昇したため、過熱感は強まっており、当面の利益を確定する目的の売りが出やすくなっている。
円相場が1ドル=105円台後半と一時上げに転じるなど円安進行が一服しており、円相場の変動の影響を受けやすい自動車株など輸出関連銘柄に売りが出た。テクニカル分析で過熱感が出ていた鉄道や食品など内需株も売りに押されている。
JPX日経インデックス400は前週末比で下げに転じる場面があるなど一進一退。東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を縮めている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8693億円、売買高は6億2074万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1099と全体の約56%を占めた。値下がりは710、変わらずは157だった。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を25.50円押し上げている。次いでファナックが11.37円、東エレクが11.10円、KDDIが6.59円、アステラスが6.37円と続く。
マイナス寄与度は71.78円の押し下げでソフトバンク がトップ。以下、信越化が5.69円、京セラが2.27円、トヨタが2.04円、クレセゾンが1.8円と続いている。
個別では、ファストリ、東エレクが高く、ソニーは一時年初来高値をつけた。一方、トヨタが下げに転じた。ソフトバンクは下げ幅を広げている。住友不など不動産株も売りに押されている。
東証2部株価指数は反発した。Aクリエイトと中本パックスが上げ、朝日インテクとアイレップが下げた。
本日上場したマザーズ先物の売買高は1000枚ほど。マザーズ指数との乖離が10pとかなり大きく、先物に売り圧力が生じている様子。
225先物はアムロ・ドイツ・ソジェン・クレディ・UBSが買い越し。
野村・JP・SBI・日興・岡三・みずほが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・みずほ・岡三・JP・野村が買い越し。
パリバ・メリル・モルスタ・日興・パリバ・GSが売り越し。
テクニカル的にはダイセキソリュ(1712)、パナホーム(1924)、アコーディア(2131)、双日(2768)、クレハ(4023)、信越(4063)、アイカ工(4206)、積水樹(4212)、関西ペ(4613)、日コン(5269)、東京鉄(5445)、UACJ(5741)、ダイキン(6367)、日電産(6594)、ヨコオ(6800)、スズキ(7269)、リョーサン(8140)、東天紅(8181)、三井住友トラ(8309)、北越銀(8325)、山形銀(8344)、京都銀(8369)、百十四(8386)、阿波銀(8388)、ソフトバンク(9984)、ベルーナ(9997)が動兆。