
【大引け概況】
14日の日経平均株価は4日続伸した。終値は前日比154円46銭高の1万6385円89銭と、6月10日以来およそ1カ月ぶりの高値で終えた。
前日の米国株市場でNYダウが小幅ながら最高値を連日更新したことを受けて、相対的な出遅れ感から買いが優勢となった。
前日までの3日間で日経平均株価は約7.5%の上昇をみせていたことから、目先筋の利益確定売りに途中伸び悩む展開となったが、その後、取引時間中に外国為替市場でドル高円安に振れたこともあって、主力株中心に終盤締まる展開となった。
市場では「米国で本格化する2016年4~6月期決算の内容を見極めたいとのムードも強まっている」との声もある。
JPX日経インデックス400は4日続伸し、前日比85.73ポイント高の1万1785.75で終えた。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸した。終値は前日比10.90ポイント高の1311.16だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆4920億円と、2兆円の大台を5日続けて上回った。売買高は20億5377万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1119、値下がりは696、変わらずは152だった。

個別では、スマートフォン(スマホ)向けゲーム「ポケモンGO」の人気沸騰を手掛かりにした売買が集まった任天堂が高い。1銘柄で東証1部の売買代金の17%強を占めた。関連銘柄として人気のサノヤスホールディングスやイマジカ・ロボット ホールディングス、任天堂株を保有する京都銀も高い。前日に発表した16年3~5月期決算が好調だったTSIHDも大幅に上げた。トヨタは小幅高となり、ソフトバンクも上げた。
一方、キーエンスが大幅安、ブイ・テクノロジーも売られた。前日に17年2月期の業績見通しを引き下げたガリバーがストップ安と大幅安となった。三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGも売りに押された。コロプラ、ガンホー・オンライン・エンターテイメントなどの下げも目立つ。浜松ホトニクスも安い。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前日比17.7ポイント高の4188.97となった。
個別銘柄では光陽社、マナック、エリア、カワセコンピュ、ローツェ、朝日インテク、象印が買われた。半面、アートSHD、Jミート、ICDA、ウインテスト、川上塗料、スガイ化学工業が下げた。
【市況】日経ジャスダック平均4日続伸、ゲーム関連物色

日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。
終値は前日比2円22銭高い2467円85銭だった。日経平均株価の上昇など市場の地合い改善が個人心理の支えとなったが、午後はマイナスに転じる場面もあるなど上値の重さが鮮明だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で359億円、売買高は7100万株だった。
個別銘柄ではオールアバウト、フジタコーポ、日本色材がストップ高。大和コンは一時ストップ高と値を飛ばし、日本ラッドやマクドナルド、サン電子が上昇した。半面、平田機工やセリア、ソフトフロン、ケイブ、内外テック、ぱどは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は続落、見送り気分で上値重い

<東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比5.32ポイント安い987.15だった。
個別銘柄ではファーマFがストップ安。ミクシィやサイバダイン、INSPEC、マルマエ、PRTIMES、ITbookなどが下落した。
一方、一方、モブキャス、モバファク、AppBankがストップ高。エクストリームは一時ストップ高と値を飛ばし、そーせい、Hamee、アトラエが買われた。アドウェイズは大引けにかけて伸び悩んだ。