
【前引け概況】
14日午前の日経平均株価は4日続伸した。
午前の終値は前日比123円87銭高の1万6355円30銭だった。
前日の米国株市場でNYダウが小幅ながら連日で史上最高値を更新したことを受け、買い優勢の地合いが続いた。
日経平均は前日までの日間で1100円以上の上昇をみせていたこともあり、寄り後は目先利益確定の動きなどを背景に伸び悩む場面もあったが、為替市場で取引時間中にドルが買い戻され1ドル=104円台半ばまで円安に振れたこともあって、主力株をはじめ広範囲に買い直された。企業の輸出採算の悪化に歯止めがかかるとの期待もじわり高まった。
もっとも、朝方に日経平均は下げに転じる場面もあり、積極的に上値を追う動きは限られた。前日までに日経平均の上げ幅は1100円を超え、戻り待ちの売りや目先の利益を確定する売りにも押された。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ4日続伸し、前引けにかけて上げ幅を広げた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1609億円、売買高は10億1435万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1293、値下がりは502、変わらずは167だった。

個別では、スマートフォンゲーム「ポケモンGO」の爆発的な人気により収益が伸びるとの期待が高い任天堂は大幅反発した。午前だけで任天堂の売買代金は2000億円を超え、東証1部全体の2割弱を占めた。サノヤスホールディングス、イマジカ・ロボット ホールディングスなどの任天堂関連銘柄も値を飛ばした。
2016年1~6月期の営業損益が20億円前後の黒字(前年同期は12億円の赤字)に浮上したようだと伝わったサッポロHDも高い。小野薬品工業、ソニーが堅調、ディー・エヌ・エーも高い。ディップも買われた。
一方、主力のトヨタやマツダ、ホンダなど自動車株の一角が売りに押された。三菱UFJ、三井住友FGなどメガバンクも安い。コロプラが急落、ガンホー・オンライン・エンターテイメントも大きく値を下げた。ゆうちょ銀行が軟調、浜松ホトニクスも売られた。
東証2部指数は4日続伸した。前引けの2部指数は、前日比10.99ポイント高の4182.26となった。
個別銘柄では、光陽社、カワセコンピュ、マナック、ノダ、朝日インテク、象印が買われた。半面、ICDA、ウインテスト、川上塗料、ローツェ、アートSHD、郷鉄工が下げた。
【市況】日経ジャスダック平均続伸、個人投資家などの買い

日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比4円39銭高い2470円02銭だった。日経平均株価がきょうも上昇しており、投資家心理が改善した。新興市場でも運用リスクを取る動きが広がり、個人投資家などの買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で199億円、売買高は3986万株。
個別銘柄ではフジタコーポがストップ高。大和コンは一時ストップ高と値を飛ばし、エスプール、オールアバウト、NJHD、日本ラッド、マクドナルド、新日本建物が上昇した。半面、平田機工、ケイブ、内外テック、キムラ、ソフトフロン、セリアが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は反発、LINE関連銘柄が賑わう

東証マザーズ指数はほぼ横ばい。前引けは前日比0.02ポイント高い992.49だった。個別銘柄ではモバファク、AppBankがストップ高。LINE関連銘柄が高く、アドウェイズやフリークアウ、ネットイヤーが上昇した。一方、ファーマFがストップ安。マルマエ、ITbook、レアジョブ、ミクシィやサイバダインが下落し、指数の重荷となった。