
[10時の概況]
14日10時現在の日経平均株価は前日比33円20銭高の1万6264円63銭で推移している。
依然として前日の米株高を好感して買い優勢だが、朝方から日経平均は上値の重さが意識される。
前日までの3日間で日経平均の上げ幅は1100円を超えており、戻り待ちの売りや目先の利益を確定する売りに押されやすい。
外国為替市場での円安基調が一服しており、買いを手控えさせる要因となった。
市場では「一段と上値を追うには現状は材料不足」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅に4日続伸したが、上げ幅は小幅にとどまる。
日経平均プラス寄与度トップはセコム で、日経平均を7.22円押し上げている。次いでテルモ が5.49円、エーザイ が5.33円、電通 が4.31円と続く。
マイナス寄与度は14.32円の押し下げでファストリがトップ。以下、日東電が5.81円、KDDIが4.47円、ホンダが4.04円、ファナックが3.14円と続いている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6368億円、売買高は5億8171万株。東証1部の値上がり銘柄数は1053、値下がりは747、変わらずは154だった。
業種別TOPIXでは、その他製品、サービス業が上昇する一方、前日まで戻りを試していた証券商品先物や銀行業の下げが目立つ。
個別では、スマートフォン(スマホ)ゲーム「ポケモンGO」の爆発的な人気により、収益が伸びるとの期待が高い任天堂は一段と上げ幅を広げた。日本臨床腫瘍学会が13日、がん治療で「オプジーボ」との併用例で死亡例があったと注意喚起し、朝方は売りが膨らんでいた小野薬は持ち直した。ソニーも高い。一方、主力のトヨタのほか、三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクは売りに押された。
東証2部指数は小幅に4日続伸した。ノダ、朝日インテク、神島化が上昇し、ローツェ、郷鉄工が下げた。
225先物はモルスタ・クレディ・アムロ・ソジェン・SBI・バークレイズが買い越し。
野村・大和・JP・日興・GS・パリバが売り越し。
TOPIX先物はメリル・アムロ・UBS・SBI・クレディが買い越し。
三菱・野村・ソジェン・バークレイズ・みずほが売り越し。
外資系党は塩野義(4507)に注目。
テクニカル的にはショーボンド(1414)、タマホーム(1419)、鉄建(1815)、前田建(1824)、矢作建(1870)、若築(1888)、ライト工(1926)、太平電(1968)、インフォマート(2492)、キャンドゥ(2698)、旭化成(3407)、エムアップ(3661)、大王紙(3880)、リケンテク(4220)、日軽金(5703)、ジーテクト(5970)、ツガミ(6101)、富士電気(6504)、重工(7011)、いすゞ(7202)、ネットワン(7518)、マニー(7730)、東リ(7971)、サンワテク(8137)、東北銀(8349)、佐賀銀(8395)、トモニ(8600)、因幡電産(9934)が動兆。