
【前引け概況】
13日午前の日経平均株価は続伸した。
午前の終値は前日比161円16銭高の1万6256円81銭だった。
前日の欧米株市場が総じて堅調で、米国市場ではNYダウが1年2カ月ぶりに史上最高値を更新したことを受けて買い優勢となった。
政府の財政出動を伴う景気刺激策や、月末の日銀の金融政策決定会合での追加緩和への期待も株価上昇を支えた。一時は348円高の1万6444円まで上げ幅を広げ英国民投票の結果を受け相場が急落する直前にあたる6月24日の取引時間中の高値を上回った。
世界的な株高基調の持続と円安を受けて主力の輸出関連株の採算悪化懸念が和らぎ、トヨタや富士重など自動車株が軒並み買われた。欧米で金融株が上昇した流れを引き継いで、三菱UFJや三井住友FGなど銀行株も買われた。
ただ、日経平均は前日までの2日間で1000円近い上昇をみせており、目先筋の利食い圧力も顕在化し、買い一巡後は次第に伸び悩む動きとなった。
朝方に1ドル=104円台後半に下落していた円相場が104円ちょうど近辺まで下げ渋ったことも重荷になった。
JPX日経インデックス400も続伸し前日比162.75ポイント高の1万1729.41で終えた。東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
業種別TOPIXは33業種中28業種が上昇した。「空運業」や「銀行業」「証券商品先物」の上昇が目立った。半面、「その他製品」や「食料品」などが下落した。
前引けの東証1部の売買代金は1兆4500億円、売買高は14億697万株、東証1部の値上がり銘柄数は1372、値下がりは492、変わらずは102だった。

個別ではホンダやスズキなど自動車株が上昇し、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも堅調。野村や大和など証券株も上げた。Vテクが買われ、村田製や東芝、日電産も上昇した。日経平均への採用が決まったヤマハ発も高い。前日にストップ高を演じたサノヤスホールディングスはきょうも売り物を吸収し大幅続伸。
半面、ピジョン、KLabが大幅安。前日まで急騰していた任天堂が商いを伴って下げ、提携するディーエヌエも売られた。ソニーが安く、ソフトバンクやNTTが下げた。
ディップ、ビックカメラなども売られた。
東証2部株価指数も続伸。前引けの2部指数は、前日比13.99ポイント高の4181.66となった。
個別銘柄では都築電気が一時ストップ高。ローツェ、ジー・スリー、朝日インテク、神島化学工業、メンバース、日鍛バルなどが買われた。半面、コメ兵、ジャパンミート、郷鉄工、象印、アイレップが下げた。
【市況】日経ジャスダック平均続伸も新興株相場の上値は重い

日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日に比べ5円67銭高い2465円37銭だった。
前日の欧米株高や外国為替市場での円安・ドル高進行を背景に、投資家心理が改善した。東証1部の大型株の上昇を引き継ぎ、新興企業向け株式市場でも買いが優勢だった。ただ大型株に投資家の関心が集まったうえ、一部の銘柄には利益確定目的の売りも出たため、新興株相場の上値は重かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で221億円、売買高は4898万株。
個別銘柄ではフジタコーポがストップ高。日本ラッドや平田機工、夢真HD、フジプレアム、ぱどなどが上昇した。半面、ソフトフロン、ジェーソン、エスプール、シダー、ネクストウェア、セプテニHD、内外テックが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は反落、利益確定目的の売り

東証マザーズ指数は反落した。前引けは前日比8.58ポイント安い987.31だった。
個別銘柄ではキャリア、ブランジスタ、セラク、そーせいやブランジスタ、ミクシィが下落した。一方、モバファク、AppBankが一時ストップ高。農業総研やヘリオス、サイバダイン、ITbook、DMPが上昇した。