
[10時の概況]
12日10時現在の日経平均株価は前日比506円36銭高の1万6215円18銭で推移している。
前日の米株高や為替市場の円安進行、大規模経済対策への期待から引き続き海外投資家の買い戻しが続いている。主力株中心に買われ、東証1部の9割超の銘柄が上昇する全面高になった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を拡大した。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7836億円だった。売買高は7億8683万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1788と全体の91%を占めた。値下がりは128、変わらずは49銘柄だった。
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位は証券・商品で、以下、その他金融、保険、銀行、不動産、鉄鋼と続いている。
日経平均構成銘柄はほとんどの銘柄が値上がりし、値下がりは5銘柄にとどまっている。プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を38.64円押し上げている。次いでソフトバンクが26.71円、ファナックが24.12円、KDDIが22.59円と続いている。
マイナス寄与トップは味の素で、日経平均を1.39円押し下げ。次いで明治HDが1.02円、ユニーGHDが0.59円、ニチレイが0.24円のマイナス寄与で続く。
1ドル=103円前半と急速に円安・ドル高が進行しており、自動車、電機などの輸出関連の主力銘柄が買われているのに加え、銀行、証券、保険の金融株が軒並み高となっている。
個別では、トヨタや日産自が上昇した。野村や大和が上げた。娯楽施設の早期開業が伝わった任天堂が売買を伴い連日で大幅高。一方、明治HDや味の素が下落した。ファミリーMやキユーピーが下げた。
東証2部株価指数は続伸した。象印やノダが上げた。半面、ジャパンミートやヨネックスが下げた。