
【大引け概況】
8日の日経平均株価は4日続落し、前日比169円26銭安の1万5106円98銭と6月24日以来2週間ぶりの安値で終えた。
朝方は前日の欧州株高を受け主力株中心に買い戻しが先行したが、6月の米雇用統計の発表や10日投開票の参院選を前に様子見を決め込む投資家も多く、買い一巡後は手じまいの売りに押された。
朝方は空売りをしていた投資家の買い戻しが入り、日経平均は100円超上昇する場面があった。ただ、上値を追う動きは乏しかった。
外国為替市場で円相場が一時1ドル=100円21銭近辺に上昇し、企業の輸出採算が悪化するとの懸念が強まった。
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比151.94ポイント安の1万0893.60だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、16.21ポイント安の1209.88で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆588億円。売買高は18億4524万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割強の1690、値上がりは199、変わらずは78銘柄だった。

個別では、主力のトヨタや三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGが安く、サイバーエージェント、ペプチドリーム、竹内製作所が売られた。
半面、スマートフォン向けアプリ「ポケモンGO」について、一部メディアで米国の無料ゲームランキングで首位となったと伝えられた任天堂が、個別銘柄の売買代金上位の大商いを集め大幅高となった。
このほかに、東京エレクトロン、ダブル・スコープ、マネーパートナーズグループが買われた。
東証2部株価指数は4日続落した。大引けの2部指数は、前日比24.36ポイント安の4067.96となった。
個別銘柄ではC&R社が一時ストップ高と値を飛ばし、ヨネックス、ジャパンミートが買われた。
反面、スリープロが一時ストップ安。ネポン、サイオスが売られた。
【市況】日経ジャスダック平均4日続落、米雇用統計控え 利益確定の動き

日経ジャスダック平均株価は4日続落した。終値は前日比15円46銭安い2418円43銭だった。
日本時間8日夜に投資家の関心の高い6月の米雇用統計の発表を控え、結果を見極めたいとして模様眺めムードが広がった。持ち高調整を目的とした売りも出て、後場にかけて小幅ながら下げ幅を広げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で277億円、売買高は8493万株。
個別銘柄ではぱどがストップ安、ネクストウェアも一時ストップ安と急落し、平田機工やセプテニHD、マクドナルドが下落した。半面、FVCやドーン、エスプールは上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は4日続落 アクセルMなどが売られる。

東証マザーズ指数は4日続落した。
東証マザーズ指数の終値は前日比17.38ポイント安い962.89だった。
個別では、そーせいやミクシィなど時価総額の大きい銘柄のほか、セラクや農業総研といった直近にIPO銘柄の下げが目立った。
一方、ファーマF、DMPが一時ストップ高。REMIX、デザインワンが上昇した。