【オープニングコメント】
8日の東京株式市場はオプションSQで商いは膨らむとは想定されるが、全体的には様子見姿勢が強まりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万5000円~1万5500円を想定する。
5月の雇用統計の悪化が一時的ではないとの見方が強まり、米国の7月利上げはまずないとの見方が濃厚だろう。そのため、週末の米雇用統計が良好な内容となった場合でも、円安(ドル高)は期待しづらい。
特に買いが入りづらい分、上値の重い動きで改めて売り直される可能性が警戒される。
日経平均と比較して、相対的に新興市場が崩れる展開になっている。積極的な値幅取りの動きは一部の銘柄に限られるだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り960万株、買い1120万株で、差し引き160万株の買い越し。買い越しは6営業日ぶり。金額も買い越し。売りセクターに、銀行、商社、薬品、情報通信、精密、保険など。買いセクターに、機械、銀行、証券、サービス、精密、食品、電機、ガラスなど
【予定】
08日(金)
【国内】
5月国際収支(8:50)
5月毎月勤労統計(9:00)
6月企業倒産件数(13:30)
6月景気ウォッチャー調査
オプションSQ
《決算発表》
ファーストコーポレーション、ドーン、ファステップス、ブロッコリー、AFC-HDアムスライフサイエンス、モジュレ、ジェイグループホールディングス、スーパーバリュー、リックコーポレーション、ネクステージ、ANAP、キリン堂ホールディングス、サムティ、薬王堂、フェリシモ、ファーストブラザーズ、創通、メディア工房、システムインテグレータ、シリコンスタジオ、久光製薬、明光ネットワークジャパン、トーヨーアサノ、ダイケン、マルゼン、デザインワン・ジャパン、エスクロー・エージェント・ジャパン、エヌ・ピー・シー、岡野バルブ製造、エコートレーディング、オータケ、エコス、ポプラ、マックハウス、シグマ光機、マニー、ウィズ、旭化学工業、リヒトラブ、オンワードホールディングス、ワキタ、ヤマトインターナショナル、島忠、チヨダ、東武ストア、ポケットカード、和田興産、丸八倉庫、エーアイテイー、協和コンサルタンツ、ジュンテンドー、吉野家ホールディングス、カンセキ、プレナス、ヤマザワ
【海外】
米6月雇用統計(21:30)
米5月消費者信用残高(9日4:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】NYダウ反落し22ドル安 雇用統計前で調整売り

【NY概況】
7日のNYダウ平均は小反落した。
終値は前日比22ドル74セント安の1万7895ドル88セントだった。最近まで相場が戻り歩調にあったため、買い材料が乏しい中で利益確定の売りに押された。原油安も嫌気した。
6月ADP雇用統計が予想を上振れたほか、週間
新規失業保険申請件数が堅調な内容となり買いが先行した。エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計が予想より小幅な減少に留まったことで原油相場が下落し、上げ幅を縮小した。しかし、明日の雇用統計を見極めたいとの思惑もあり下値は限られた。
原油先物相場の大幅安も株式相場の重荷となった。石油のシェブロンやエクソンモービルが売られ、ダウ平均を下押しした。
ダウ平均の下げ幅は100ドルを上回った場面があったものの、取引終了にかけて押し目買いが入ると下げ幅を縮めた。
セクター別では、メディアや自動車・自動車部品が上昇する一方で公益事業や電
気通信サービスが下落した。
ナスダック総合株価指数は小幅続伸。終値は同17.646ポイント高の4876.807となった。
米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズや医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、グーグルを傘下に持つアルファベット、アマゾン・ドット・コムが下げた。
一方で、有機食品のホワイトウェーブ(WWAV)は仏の食品大手ダノンと100億ドルの買収で合意し、大幅上昇。ハードディスクのウエスタン・デジタル(WDC)は4-6月期の利益見通しを引き上げ、堅調推移。飲料メーカーのペプシコ(PEP)は決算内容が好感され、買われた。
同様にオランダのセキュリティーソフト大手AVGテクノロジーズも同業のアバスト・ソフトウエアによる買収で合意したと発表し大幅高となった。会員制卸売大手コストコ・ホールセールは6月の既存店売上高が市場予想を上回り買われた。
金融のゴールドマン・サックスや半導体のインテル、米ウォルト・ディズニーも上げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,895.88 -22.74
S&P500種
2,097.90 -1.83
ナスダック
4,876.807 +17.646
【シカゴ日本株先物概況】
日経平均先物は小幅に続落した。9月物は前日比80円安の1万5290円で終え、大阪取引所の終値を30円上回った。8日に6月の米雇用統計の発表を控え、持ち高調整や原油安に伴って下げた米株相場につれて日経平均先物が売られた。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
15290 ( +30 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
15360 ( +100 )
( )は大阪取引所終値比