
【大引け概況】
7日の日経平均株価は3日続落し、前日比102円75銭安の1万5276円24銭で終えた。
引き続き売り優勢の地合いで日経平均株価は途中プラス圏に浮上する場面もあったが、為替の円高進行が重荷となり、終盤に下げ幅を広げた。
きょうの東京市場は円高圧力が意識されリスクオフの流れが続いた。
外国為替市場で円相場が1ドル=100円台後半の円高・ドル安に振れ、円相場のさらなる上昇を不安視した売りが出た。
あす8日には株価指数オプションの特別清算指数(SQ)算出日を控えるほか、米利上げ判断に影響を与える米雇用統計の発表もあり、重要イベントを前にした手じまい売りも出た。
市場では、行き過ぎた値動きが反転する「リターン・リバーサル」戦略を取る動きがあったとの指摘が聞かれた。世界的な銀行株安を背景に前日に年初来安値を付けた三菱UFJは4日ぶりに反発。景気に業績が左右されにくいディフェンシブ銘柄として買われ年初来高値に迫っていたNTTドコモは反落した。
JPX日経インデックス400は3日続落した。終値は前日比83.50ポイント安の1万1045.54だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、8.11ポイント安の1226.09で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8577億円。売買高は18億3293万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1337と、全体の約68%を占めた。値上がりは484、変わらずは146銘柄だった。

個別では、2016年3~5月期決算を発表したイオンが大幅安となった。住宅大手の積ハウスとハウスは下げ、三菱電と住友電が下落した。ユニチャームと花王、損保JPNKの下げも大きかった。ブイ・テクノロジーも大幅安、キーエンスも利食われた。ソフトブレーンはストップ高となったあと、大幅反落に転じる波乱の展開だった。
一方、三菱自を持ち分法適用から除外した三菱重は上昇した。任天堂が人気を集め、ヤマトHDとコマツが上昇した。また、KLabはストップ高に買われた。新日本科学、藤倉ゴム工業、エービーシー・マート、古河電気工業、すかいらーくなども買い優勢だった。
東証2部株価指数は3日続落した。大引けの2部指数は、前日比26.6ポイント安の4092.32となった。個別銘柄ではC&R社、ウインテスト、サイオス、朝日インテクとラオックスが売られた。一方、ネポン、阿波製紙、ヒラノテクシード、Jミートと日本精機が上げた。
【市況】日経ジャスダック平均3日続落、投資家心理が悪化で換金売り

日経ジャスダック平均株価は3日続落した。終値は前日比9円64銭安い2433円89銭だった。
朝方は短期的な反発を見込んだ買いが入ったが、午後は日経平均株価が安い水準で推移したこともあって、幅広い銘柄が売りに押された。「欧州情勢の先行き不透明感を意識する限り、運用リスクに慎重な姿勢は崩しにくい」といい、株価が上昇する場面ではすぐに利益を確定する売りが出やすいという。
ジャスダック市場の売買代金は概算で313億円、売買高は9150万株。
個別銘柄ではシダー、内外テック、日特エンジ、ガーラ、FVC、マクドナルドが下落した半面、日ダイナミク、ネクストウェアがストップ高。日本ラッド、エスプール、ULSグループ、ぱどは一時ストップ高と値を飛ばし、パレモ、ピクセル、石井工研、ブロッコリーが上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は3日続落、6月29日以来の1000割れ

<東証マザーズ指数は3日続落した。
東証マザーズ指数の終値は前日比30.33ポイント安い980.27で、終値として6月29日以来の1000割れとなった。
朝方は上昇していたそーせいが午後は売りに押され、セラクが大幅安となった。キャリア、農業総研、エクストリームが売られた。一方、Aiming、バーチャレクス・コンサルティングが一時ストップ高。アクセルM、モブキャス、SHIFTは上昇した。