
【前引け概況】
7日午前の日経平均株価は買い意欲に乏しく日経平均は続落した。
前日比35円62銭安の1万5343円37銭で前場を終えた。
前日の米国株市場では市場予想を上回る景気指標を好感して、安く始まった後プラス圏に切り返したが、外国為替市場で円相場が1ドル=100円台後半の円高・ドル安に振れ、企業業績の重荷となる円相場の上昇を警戒した売りが出た。
あす8日は株価指数オプションの特別清算指数(SQ)算出日で、米利上げ判断に影響を与える米雇用統計の発表もあり、重要イベントを前にした手じまい売りも出た。
7月物の株価指数オプションは取引最終日のため、先物などに持ち高を調整する売買があったもようだ。日経平均オプションで1万5250円を売る権利のプット建玉が足元で膨らんでいたため、この権利行使価格に近づいた場面では権利行使に備えた売りが株価指数先物などに出たようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9086億円、売買高は9億4248万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1083と、全体の約55%を占めた。値上がりは712、変わらずは170銘柄だった。

個別では、2016年3~5月期決算を発表したイオンが大幅安となった。ソフトバンクグループが冴えず、通信のKDDIとNTTは下げ、住宅大手の積ハウスとハウスが下落。アウトソーシングが急反落、ユニチャームと花王の下げが大きかった。
一方、三菱自を持ち分法適用から除外した三菱重は上昇し、ヤマトHDとスズキの上げが目立った。
KLabがストップ高、新日本科学も大きく値を上げた。ジャパンディスプレイが堅調、藤倉ゴム工業も商い急増のなか大幅高。ソフトブレーンはストップ高でカイ気配をつづけた後、前場終盤に目先筋の売りが集中する波乱展開となった。
東証2部株価指数は続落した。前引けの2部指数は、前日比13.56ポイント安の4105.36となった。個別銘柄ではサイオス、ウインテスト、スガイ化学工業、ランドコンピュータ、朝日インテクやアートSHDが下げた、一方、Jミートとラオックス、ネポン、プラズマ、ヒラノテクシード、ピクセラなど買われた。
【市況】日経ジャスダック平均反発、ネクストウェアがストップ高
ジャスダック市場(前引け)=反発、ネクストウェアがストップ高
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日に比べ1円89銭高い2445円42銭だった。前日までの続落を受け、短期的な相場の戻りを見込んだ買いがやや優勢だった。ただ、マクドナルドが小幅に下げるなど主力株は総じて方向感に乏しく、指数の上げ幅は小さかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で167億円、売買高は5042万株。個別銘柄ではネクストウェアがストップ高。エスプール、ULSグループ、ぱどは一時ストップ高と値を飛ばし、パレモ、ブロッコリー、日ダイナミク、FVCが上昇した。半面、エン・ジャパン、シダー、アパマンショップ、KTK、シダー、ソフトフロントなどが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は続落。買い意欲乏しく

東証マザーズ指数は小幅に続落した。
前引けは前日比4.03ポイント安い1006.57だった。個別銘柄ではMRT、アクトコール、ダブルスタンダード、インスペックやサイバダインが売られた。一方、バーチャレクス・コンサルティングが一時ストップ高。アクセルM、SHIFT、ホープ、そーせい、セラクなどが上昇した。