<兜町カタリスト>
「ささやかな反発に期待」
NYダウは78ドル高の17918ドルと反発。
ISM非製造業総合指数が7カ月ぶりの高水準となったことを好感。
FOMC議事要旨で「英国のEU離脱決定の影響を見極めた上で利上げすべきだ」と示され、
利上げ観測が後退したことも好材料視された。
もっともイタリアの銀行の経営不安が再燃。
英不動産ファンドの相次ぐ解約停止で不安が拡大したことは否めない。
5月の米貿易赤字は411億ドルと拡大。
不安材料に事欠かない中での株価半反発という中途半端な状況となった。
ヘルスケア、資源などのセクターが上昇しており、東京市場への連結が期待される 。
SQ週の水曜日は大幅続落となった。
「外資系が1万5000円プットをかなり買っていたようだ」との声も聞かれ、
多少は先物の争いは見られた格好。
ドル円は100円50銭台。
ポンド円は128円70銭台と3年8ヶ月ぶりの円高・ポンド安に振れての全面安だった。
もっとも後場に下落幅を縮小したことからNYの反発は予想されたところ。
欧州の銀行の不良債権問題や英国での不動産ファンドの解約が相次いだことなどどこかへ飛んでしまうかも知れない。
7月1日現在の信用評価損率はマイナス15.84%と3週ぶりに改善。
裁定買い残は1299億円減少し7503億円。
5週連続の減少でコップにかすかに残った水ももはや風前の灯。
需給的には反発しかない水準。
日経平均のPERは12.91倍(EPSは1191円)と再度13倍割れ。
シカゴ225先物終値は15370円。
ささやかな反発に期待したい日。
7月28日(木)のセミナーは札幌でのIRセミナー。
1社目はナノキャリア(4571)。
日本発の最先端ナノテクノロジーを利用して患者さんのQOL(生活の質)向上を目指している。
医薬品を開発する創薬ベンチャー。
がん組織をピンポイントで攻撃する、ナノサイズの特殊なカプセルを開発。
カプセルの中に抗がん剤を封じ込め体内に投与。
がん組織に直接届き、必要な場所だけでカプセル内から抗がん剤を一気に大量に放出するので、
がん細胞への攻撃力が強く、がん組織以外の細胞の攻撃を抑制し、副作用を軽減します。
同社で開発した抗がん剤候補について、ヒトでの臨床試験が日米欧アジアの各国で実施。
さらに、このカプセルを利用。
皮膚浸透性を重視した美容液を高級化粧品メーカーのアルビオンと共同開発した「エクラフチュール」など販売中。
さらには男性用スカルプケア製品「Depth」を3月に発売。
2社目は京浜急行電鉄(9006)。
東京都・神奈川県を基盤とする大手民鉄。
リニア中央新幹線の始発駅決定等を踏まえ、交通の要衝として新たな街づくりが期待される「品川」、
国際化の進展により首都圏での重要性が一段と高まる「羽田空港」。
今後の日本の成長を支える、非常に重要なエリアを事業拠点としている。
沿線を中心に、交通事業、不動産事業、レジャー・サービス事業、流通事業といった様々な事業を
グループ61社が連携して展開。
長期ビジョンを「品川・羽田を玄関口として、国内外の多くの人々が集う、豊かな沿線を実現する」と定めており、
立地特性を最大限に活かした事業展開を推進する。
3連休明けのNYダウは78ドル高の17918と反発。
NASDAQは36ポイント高の4859ポイント。
S&P500は11ポイント高の2099ポイント。
ダウ輸送株指数は4ポイント安の7458ポイント。
3市場の売買高は約74億株と増加。
CME円建ては大証比90円高の15370円。
ドル建ては大証比165ポイント高15445ポイント。
ドル円は101.31円。
10年国債利回りは1.373%。
非公式外資系動向は売り1080万株/買い920万株。
金額ベースは8億円の買い越し(2日ぶり)。
売りは化学・銀行・機械・情報通信・保険・不動産・電機セクターなど。
買いはその他金融・食品・建設・サービス・通信・REITセクターなど。
売買交錯は薬品・小売・自動車セクターなど。
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じげん(3679)・・・動兆
じげんに注目する。
同社は求人や不動産など各情報サイトを一括検索する集約サイトが中核。
業績は絶好調。
「株価・トリプル25」達成条件型新株予約権を発行すると発表。
調達金額約100億円はM&A(企業の合併・買収)等に充当予定。
(兜町カタリスト櫻井)