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兜町カタリスト

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<兜町カタリスト>

「株価の下落が英EU離脱懸念を再燃させた」

独立記念日の3連休明けのNYダウは108ドル安の17840ドルと5日ぶりの反落。
順番としては株価が下落したことから英国のEU離脱に対する懸念が再燃。
先行き不透明感がクローズアップされた。
株価の上昇は大半の悪材料を覆い尽くす。
株価の下落は多くの悪材料をクローズアップさせる。
これが株式市場でもある。
原油価格の5%の下落は「EU離脱決定で世界経済が減速。
エネルギー需要は足元の供給過剰を解消するほどには拡大しない」との見方につながった。
本当は「OPEC加盟国の6月の産油量が1997年以来の最高を記録。
米国の石油掘削リグ稼働数の増加やクッシングの在庫拡大」が下落材料だったのだろう。
いつの間にか英国のEU離脱がエネルギー関連の警戒感という解釈にすり替えられた印象。
原因と結果が逆になっているように思える。
おまけに安全資産とされる米国債に投資家が逃避。
米国10年債利回りは一時1.357%と過去最低を更新した。
5月の製造業受注が輸送機器や国防資本財の需要低迷が響いて前月比で減少したことも悪材料。
英保険大手スタンダード・ライフが不動産ファンドの取引停止を発表したことも時間差をおいて影響した格好。
英ポンドは31年ぶり安値を更新した。
金融・エネルギーなどのセクター中心に下落。
株価が反発すれば「英国のEU離脱の懸念は織り込んだ」という解釈でも聞かれるのかも知れない。
「本来シティの危機はウォールストリートにとっては悪材料ではない」という声がそのうち聞かれても良かろう。
今週号のバロンズ誌は「銀行株はお買い得」という記事を掲載した。
理由は「S%P500が年初来3%程度上昇しているのにバンカメやシティが20%下落しているから割安」。
ただ割安だから買われるという根拠は希薄。
日本同様に週刊誌の見出しとは逆に展開するアノマリーだったのかも知れない。
土曜の日経では「ブラックスワン」の最高値更新が報じられていた。
オプション市場で将来の大きな価格変動に備える取引が増加すると上昇する「スキュー(ゆがみ)指数」。
6月28日に153.66まで上昇し90年以降の過去最高を更新した。
不穏なシグナル点灯も先週は意識されなかったが今週は少し意識されるのだろうか。

7日続伸の記録はならずで迎えた「7月6日下げの特異日」。
根拠がある訳ではない。
しかし前日の世界株式は英国のEU離脱への警戒感を高めての下落となった。
英国のEU離脱のあとに来たものは「原油安と債券高」。
安全資産志向が高まったという解釈での動きとなっている。
ここにイタリアの銀行問題や中国の経済懸念が加われば売り方の目先シナリオ第2幕の役者は揃うのだろう。
今週はオプションだけとはいえSQの週。
5月6月の16000円台は高望みだろうが4月の15507円はキープしたいところ。
週末の米雇用統計は非農業部門雇用者数が17.5万人程度増加の見通し。
その後のFRBの金融政策が気にかかる。
利上げなしの方向に変化があるのかどうかが問われる。
ただ秋の大統領選挙を控えて高値圏で推移しているNY株に水を差す動きは少ないだろう。
日曜の参院選は与党勝利の方向。つ次に話題になるのは補正予算の多寡と経済金融政策。
選挙での町の練り歩きは、永田町での盆踊りに向かうことになろうか。
先週末段階の信用買い残は814億円減少し2兆2872億円。
2013年4月以来の低水準となった。
空売り比率は42.1%でまた40%台。
執拗な空売りはとどまっていない様相。
シカゴ225先物終値は15445円。
安値は15355円、高値は15605円。
ドル円の101円台を見れば株価も商い薄での続落見通し。
とはいえ、15400円台で下げ渋れば明日へと続くと考えたいところ。

気になったのは鶏卵価格の下落。
採卵用の鶏が増加し、供給が拡大。
7月上旬としては3年ぶりの安値だという。
夏は下がりやすいのが鶏卵価格だが、それでも昨年比1割安いという。
因果は何もないが、鶏卵価格と株価の動きはリンクしているというのが体感。
いやな指標ではある。
これも株価の停滞がなせる体感なのかも知れない。
英国が銀行規制強化を凍結。
これで金融機関に約20兆円の融資余力が生じるという。
31年ぶりの安値のポンドにも多少は朗報となろうか。
ポンド安の今後で気になるのは自国通貨安と景気の問題。
円安でなければ景気は回復しないという論にとって通貨安が本当に景気に好影響なのかどうか。
実際の試金石となろうか。
そしてイタリアは銀行への公的資金提供を検討。
背景は約41兆円とされる不良債権危機の再来。
ハンガリーは10月に難民受け入れの是非の国民投票。
「EUを揺さぶり」という活字が見える。
中国は「利下げ見送り観測で4~6月GDPは6.6%成長に減速見通し」。
これも背景に過剰債務問題がある。
結局過去の付けを払って停滞しているのが今の世界経済。
スッキリしているのはアメリカだけという印象になる。

オンコリスバイオ(4588)の昨日のプレス。

名古屋大学大学院医学系研究科の西川博嘉教授の研究グループと共同研究の発表。
腫瘍溶解ウイルスOBPー301(テロメライシン)とチェックポイント阻害剤の併用効果検討。
チェックポイント阻害剤とテロメライシンの併用による抗腫瘍効果
全身的な腫瘍免疫活性化に関する検証を進めるという。
テロメライシンの治療領域を局所から全身治療へと広げる可能性について検討する方向。

一方で日本化薬(4272)は高分子ミセルNK105の第3相臨床試験について昨日プレス。
主要評価項目が達成されなかったとの内容。
解析を行い、今後学会等で発表するという。
ナノキャリア(4571)がバーゲンセールになるのだろうか。

◇━━━ カタリスト ━━━◇

バルニバービ(3418)・・・動兆

バルニバービに注目する。
同社はカフェ・レストラン、スイーツ事業を展開。
バッドロケーション出店戦略や行政との連携プロジェクトに特色。
滋賀の大津駅プロジェクトなどに期待感。
7月期末の株主を対象に期末一括配当10円を実施予定。
「江戸町おこし」はいずれ「日本全国町おこし」となるだろう。
業績は絶好調。


(兜町カタリスト櫻井)
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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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