
[10時の概況]
日経平均株価は続落で始まった。
10時時点の日経平均は前日比325円84銭安の15343円49銭で推移している。
外国為替市場で英ポンドが円に対して下落し、円相場が1ドル=100円台まで上昇したことを受け輸出採算の悪化への警戒感からトヨタやパナソニックなど主力の輸出関連株が軟調に推移している。
ユーロ圏の経済指標の悪化、イタリアの銀行株の急落、解約請求に伴う不動産ファンドの相次ぐ取引停止などを背景にリスクオフの流れが急速に再燃する格好となっている。
欧米株式相場で金融株がほぼ全面安となった流れを引き継いで、三菱UFJなどメガバンク株に売りが膨らんでいる。
JPX日経インデックス400や東証株価指数(TOPIX)もきょうこれまでの安値圏で推移している。
規模別では大型株の下落率が相対的に大きくなっている。業種別TOPIXでは全33業種が下落し、「ゴム製品」「その他金融業」「輸送用機器」などが大幅安となっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5499億円、売買高は5億9407万株。値下がり銘柄数は1752と9割に迫っている。値上がりは137、変わらずは75。
日経平均構成銘柄の値上がりは9銘柄にとどまり、213銘柄が下落。マイナス寄与度トップはファストリで、日経平均を29.42円押し下げ。以下、ファナックが14.71円、ソフトバンクが13.06円、日東電が10.55円の押し下げと続く。
プラス寄与トップは明治HDで、日経平均を1.10円押し上げ。資生堂が0.92円、NTTが0.57円、花王が0.51円で続いている。

個別では、マツダが年初来安値を更新し、富士重やホンダなど自動車株は軒並み下げている。前日に示した今期の業績見通しが市場予想を下回ったアスクルが急落している。ソフトバンクやファストリ、ファナックなど値がさ株も総じて安い。ソニーやキーエンス、日立も下げている。
半面、Vテクが高くNTT、NTTドコモなどの通信株が堅調に推移。JT、キユーピーも上げている。
東証2部株価指数も続落している。システムソフ、アートSHD、朝日インテクが安い。半面、ウインテスト、アイレップが高い。
マザーズ指数も大幅安で推移と、個人投資家のマインド悪化の影響なども下押し圧力につながる。
225先物はクレディ・モルスタ・GS・パリバ・JP・カブコムが買い越し。
メリル・野村・ソジェン・大和・ドイツ・日興が売り越し。
TOPIX先物はクレディ・JP・みずほ・ドイツ・ソジェンが買い越し。
大和・UBS・メリル・野村・モルスタ・GS・バークレイズが売り越し。
外資系等はエレコム(6750)、全国保証(7164)に注目。
テクニカル的には関電工(1942)、M&A(2127)、不二製油(2607)、DCM(3050)、ネクステージ(3186)、HUG(3676)、テクマト(3762)、あすか(4514)、久光(4530)、テクノプロ(6028)、イマジカロボ(6879)、壱番屋(7630)、リズム(7769)、紙パ商(8032)、PALTAC(8283)、日成ビルド(1916)、JACR(2124)、ヤクルト(2267)、ニチレイ(2871)、TOKAI(3167)、トリドール(3397)、豆蔵(3756)、gumi(3903)、レンゴー(3941)、ソルクシーズ(4284)、ツムラ(4540)、生化学(4548)、栄研化(4549)、沢井(4555)、ダイト(4577)、シーズ(4924)、住友大阪セ(5232)、東芝(6502)、宮越(6620)、大崎電(6644)、キーエンス(6861)、IHI(7013)、全国保証(7164)、カッパ(7421)、小林洋行(8742)、KDDI(9433)が動兆。