
【大引け概況】
5日の日経平均株価は7営業日ぶりに反落し、前日比106円47銭安の1万5669円33銭で終えた。
先週から急ピッチで戻りを試していたため、目先の利益確定を目的とした売りが優勢となった。朝方から輸出関連株を中心に幅広い銘柄に売りが広がり、下げ幅は一時170円を超えた。
後場に入っても、手控え姿勢の強いなか、日経平均株価は狭いレンジでの膠着状態が続いた。外国為替市場で円相場が一時、1ドル=101円台に突入するなど円高傾向を強めたことも見送りムードを助長したようだ。
前日の米株式市場は独立記念日で休場だったが、主要な欧州株式相場が軟調に推移したため日経平均の重荷になった。
週末に6月の米雇用統計の発表を控え様子見気分も強く、1日を通して値動きは鈍かった。日中値幅(高値と安値の差)は99円31銭と、5月25日(74円91銭)以来およそ1カ月半ぶりの小ささだった。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落し、前日比54.24ポイント安の1万1342.45、東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、5.33ポイント安の1256.64だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆5773億円だった。売買高は15億7847万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1102と全体の56%を占めた。値上がりは726、変わらずは139銘柄だった。

個別銘柄では、4日に決算を発表したキユーピーが大幅安となったほか、ファーストリテイリングが大幅反落となり、1銘柄で日経平均株価を約46円分引き下げた。良品計画、ABCマートなど小売株の一角も大きく下げた。富士重やホンダ、マツダにも売りが目立った。このほかにアルプスや村田製、クボタ、第一生命保険、SMC、エーザイ、シャープが下落した。
一方でVテクが急伸し、ブイ・テクノロジーが大幅高し、JディスプレやNECも大幅上昇した。日本エンタープライズ、関東電化工業、クックパッド、帝人、資生堂も上げた。
東証2部株価指数は7営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比26.61ポイント安の4161.86となった。個別銘柄ではウインテスト、マルコ、ヨネックス、森組、フライトが売られた。一方、阿波製紙がストップ高。ネポン、スガイ化学工業、くろがねや、イムラ封筒、システムソフトやアートSHDが上げた。
【市況】日経ジャスダック平均7日ぶり反落、フジタコーポなどが売られ

日経ジャスダック平均株価は7営業日ぶりに反落した。終値は前日比11円79銭安い2465円77銭だった。日経平均株価の下落を受け、投資家心理が悪化。新興企業向け株式市場では朝方に買いが入る場面もあったが、すぐに売り優勢となり、午後は終始軟調な推移が続いた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で343億円、売買高は9480万株だった。
個別銘柄ではフジタコー、ネクストウェア、アジアゲートHD、ソフトフロント、平田機工、セプテニHD、イナリサーチが売られた。半面、免疫生物研究所、MAGネットHDがストップ高。グラファイトD、シダー、FVC、トレイダーズ、エスケーエレク、太洋物産は上昇した。
【市況】東証マザーズ指数反落、直近IPO銘柄もまちまち

東証マザーズ指数は7営業日ぶりに反落した。終値は前日比13.72ポイント安い1042.85だった。新規株式公開(IPO)銘柄への市場の関心は引き続き強かったが、キャリアがストップ安。農総研、アトラエは下落した。他では、REMIX、AWSHD、ショーケースTV、アライドアーキなど売られた。
一方、アクセルM、バーチャレクス・コンサルティング、セラクがストップ高。ベガコーポやストライク、みんなのWED、アクトコール、アドウェイズが上昇した。