
【前引け概況】
5日午前の日経平均株価は7営業日ぶりに反落した。前引けは前日比137円28銭安の1万5638円52銭だった。最近急ピッチで戻りを試していたため、目先の利益確定を目的とした売りが優勢となった。
午前10時半ごろに、一時前日比170円を超える下落幅となる場面もあったが、中国・上海株式市場の堅調推移などが支えとなって、前場引けにかけては下落幅をやや縮小する推移となった。ただ、前日の米株式市場が休場だった影響もあり、売買代金は一段と低調となっている。
外国為替市場で円相場が1ドル=102円近辺まで円高・ドル安に振れたのも、投資家心理の改善に歯止めをかけた。前日の米株式市場は独立記念日で休場だったが、主要な欧州株式相場が軟調に推移し日経平均の重荷になった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で7639億円、売買高は7億9988万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1267と全体の6割強を占めた。値上がりは548、変わらずは152銘柄だった。
個別銘柄では、決算を発表したキユーピーが大幅安。ファストリや良品計画など小売株の一角も大きく下げた。マツダや富士重、ホンダも下落した。アルプスや村田製の下げも目立った。
メガバンク3銘柄も軟調。第一生命保険、クボタ、エービーシー・マート、キユーピーが売られている。
一方でVテクが急伸した。日本エンタープライズ、キーエンスやNECも上げた。好業績観測が伝わった大塚商会が上昇した。関東電化工業、クックパッドが買われている。
東証2部株価指数は7営業日ぶりに反落した。前引けの2部指数は、前日比23.75ポイント安の4164.72となった。
個別銘柄ではヨネックス、RVH、ノダ、C&R社、ピクセラが下げた。一方、アートSHDやラオックス、システムソフトが上げた。
【市況】日経ジャスダック平均反落、利益を確定する売りが優勢

日経ジャスダック平均株価は7営業日ぶりに反落した。前引けは前日比7円97銭安い2492円59銭となった。朝方は高い場面もあったが日経平均株価の下落が投資家心理を悪化させており、新興企業向け市場でも次第に利益を確定する売りが優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で190億円、売買高は5363万株。
個別銘柄ではフジタコーポ、ニューテック、ソフトフロント、イナリサーチ、平田機工、セプテニHDが下落した。半面、グラファイトDがストップ高。FVCやトレイダーズ、プロパスト、シダー、トレイダーズHD、FVC、太洋物産が上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は反落、直近IPO銘柄を物色

東証マザーズ指数は7営業日ぶりに反落した。前引けは前日比13.91ポイント安い1042.66だった。個別銘柄ではREMIX、ショーケースTV、アークン、そーせいやアキュセラ、ジグソーが下落した。一方で、新規株式公開(IPO)銘柄への投資家の関心は引き続き高く、ベガコーポやストライク、アトラエは上昇した。
一方、ベガコーポが一時ストップ高。アクセルM、バーチャレクス・コンサルティング、アクトコール、メディアSも買われた。