
[10時の概況]
4日、10時時点の日経平均は前日比21円62銭高の1万5704円10銭で推移している。
欧米株の上昇が一服したことや、ドル売り円買いの流れなどが嫌気されて、東京市場は売り優勢で取引を開始。ただ、今晩の米国市場が独立記念日で休場となっていることで、売買フローはいつもの週初より少なく、前日終値水準まで戻している。
売り先行前週末までの5日続伸による高値警戒感からの利益確定売りが寄り付きで一巡した。原油先物相場が堅調に推移し資源関連には買いが入って相場を下支えした。
前週末1日のニューヨーク原油先物相場は反発し、期近の8月物は1バレル48.99ドルまで上昇した。24日に決まった英国の欧州連合(EU)離脱による過度な警戒感が和らぎリスク資産である原油が上昇した。東京株式市場でも資源関連に買いが波及した。外国為替市場で円相場が朝方からやや円安方向に振れて投資家心理が改善した。
東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を縮小、JPX日経インデックス400は上げに転じる場面があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4330億円だった。売買高は4億6133万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は889と、全体の45%を占めた。値下がりは897、変わらずは176銘柄だった。
日経平均マイナス寄与度は9.61円の押し下げでファストリがトップ。以下、ファナックが8.24円、東エレクが4.67円、TDKが3.53円と続いている。
プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を13.65円押し上げている。次いでアステラスが4.71円、JTが3.84円、ソフトバンクが3.77円と続く。
業種別では33業種中17業種が値上がり。1位は非鉄金属で、以下、情報・通信、鉄鋼、食料と続く。値下がり上位には水産・農林、精密機器、空運が並んでいる。

個別では、ホンダやソニーが上昇した。住友鉱や東邦鉛も上げた。16年4~6月期の連結営業利益が同時期として過去最高と伝わった東レは上昇した。
一方、マツダや日立が下落した。2016年3~5月期の連結営業利益が前年同期と比較して横ばいと伝わったセブン&アイが下げた。前週末1日に6月の売上高が前年同月比2.5%だと発表した高島屋が下落した。
東証2部株価指数は続伸した。アイレップやローツェが上げた。半面、象印やラオックスが下げた。
マザーズ指数は前日比2%超上昇と強い動きが続いている。
225先物はアムロ・三菱・ドイツ・GS・クレディが買い越し。
野村・JP・日興・バークレイズ・ソジェン・UBS・メリルが売り越し。
TOPIX先物はクレディ・ドイツ・ソジェン・UBS・日興が買い越し。
GS・メリル・バークレイズ・パリバ・アムロが売り越し。
外資系等は、ニトリ(9843)、エフアンドエム(4771)に注目。
テクニカル的には、朝日工(1975)、森永菓(2201)、グリコ(2206)、デジアーツ(2326)、ファンコミ(2461)、サッポロ(2501)、伊藤園(2593)、カゴメ(2811)、フジッコ(2908)、綿半(3199)、シップ(3360)、ソトー(3571)、ブレインP(3655)、PI(4290)、ファンタジー(4343)、大塚(4578)、フルキャスト(4848)、ポーラ(4927)、IBJ(6071)、日トリム(6788)、コーナン(7516)、日ライフ(7575)、タカラトミー(7867)、エネクス(8133)、ドコモ(9437)、イーレックス(9517)、ジャステック(9717)、ニトリ(9843)が動兆。