
【大引け概況】
7月1日の日経平均株価は5日続伸した。終値は前日比106円56銭高の1万5682円48銭だった。
前日の欧米株式相場の上昇で投資家心理が改善し、東京市場でも運用リスクをとる動きが優勢になった。日銀が近い将来に追加金融緩和へ踏み切るの思惑もくすぶり、買いを促す一因になった。
朝方発表された6月の企業短期経済観測調査は、前回調査から横ばいだった。企業非製造業DIは悪化。企業の景気に対する慎重な見方を映し出し、日銀が追加緩和に踏み切りやすくなったとの思惑につながった。
JPX日経インデックス400は反発し、終値は前日比70.45ポイント高の1万1320.65だった。東証株価指数(TOPIX)も反発、前日比8.62ポイント高の1254.44で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆7958億円と2兆円を下回った。売買高は17億3592万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1388と全体の7割強を占めた。値下がりは454、変わらずは125だった。

個別では、増益決算を発表したニトリや、好業績観測が伝わったABCマートが上げた。
6月の新車販売を伸ばしたトヨタ、KDDIやテルモも上げた。一方、経営陣と創業家の意見対立が浮き彫りとなった出光興産が下落。合併を目指している昭和シェルも下げた。Vテクや日電産の値下がりが目立った。
東証2部株価指数は5日続伸した。大引けの2部指数は、前日比28.48ポイント高の4164.81となった。
個別銘柄では、システムソフト、C&R社、ヨネックスが上昇した。半面、象印やC&R、ウインテスト、くろがねや、朝日インテクが下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,682.48 |
106.56 |
日経平均先物 |
15,670.00 |
160 |
TOPIX |
1,254.44 |
8.62 |
TOPIX先物 |
1,253.00 |
-2.00 |
東証2部指数 |
4,164.81 |
+28.48 |
JASDAQ |
2,454.66 |
22.56 |
マザーズ |
1,027.88 |
18.40 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1735920 |
1795887 |
東証2部 |
74090 |
18064 |
【市況】日経ジャスダック平均5日続伸、新興企業も買いが優勢

日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。
終値は前日比22円56銭高い2454円66銭だった。前日の欧米株高を受け、投資家のリスク選好姿勢が強まった。
もっとも週末で積極的に持ち高を形成する動きは限られたため、売買は低調だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で361億円、売買高は7627万株だった。
個別銘柄ではドーンやネクスウェア、ガーラが上昇。半面、ぱど、北川精機、ソフトフロントは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は5日続伸 新規上場のセラクは売買不成立

東証マザーズ指数の大引けは前日比18.40ポイント高の1027.88と5日続伸
個別銘柄ではベガコーポ、ショーケースTV、ストライク、INSPECがストップ高。ブランジスタやJIGSAW、アカツキが上昇した。
半面、オンコリスバイオ、そーせい、モルフォは下落した。
本日マザーズ市場に新規上場したセラクは買い気配のまま上場初日を終えた。気配値は、公開価格1500円の2.3倍にあたる3450円まで切り上げた。