
【前引け概況】
7月1日午前の日経平均株価は5日続伸した。前引けは前日比103円93銭高の1万5679円85銭だった。
前日の欧米株高や円高一服で、投資家心理が改善。運用リスクをとる動きが優勢になった。日銀による追加金融緩和の思惑も買いを促し、上げ幅を190円近くまで広げる場面もあった。
ただ、上値も重く英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた24日の急落分(1286円)の半値戻しは1万5595円となり、同水準を上回ると目先の利益をひとまず確定する動きにつながりやすい。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8875億円、売買高は8億9783万株。東証1部の値上がり1437、値下がりは396、変わらずは131だった。

日経平均プラス寄与度トップは、テルモで、日経平均を10.20円押し上げ。次いでKDDIが9.65円、コナミHDが6.47円と続いた。
マイナス寄与度は12.47円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、昭和シェルが1.26円、ヤマハが1.18円と続く。
個別では、増益決算を発表したニトリ、キャリアリンクなどが値を飛ばしたほか、ハーツユナイテッドグループが急伸、ABCマートが上昇した。
半面、ソフトバンクグループが軟調、出光興産、昭和シェル石油、JALも売られた。
東証2部指数は5日続伸した。前引けの2部指数は、前日比17.56ポイント高の4153.89となった。
個別銘柄ではくろがねやがストップ高。ラオックスやアートSHD、ピクセラ、明治機、ベネ・ワンが買われた。半面、象印やC&R、セントラル総が売られた。
【市況】日経ジャスダック平均続伸、ドーンやネクスウェアが上昇

日経ジャスダック平均株価は続伸した。
前引けは前日に比べ16円77銭高い2448円87銭だった。前日の欧米株高を背景に1日の日経平均株価が上昇した。東証1部の大型株の上昇で投資家心理が改善し、新興企業向け株式市場でも運用リスクを取る動きが優勢になった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で233億円、売買高は5078万株だった。
個別銘柄ではフジタコーポ、ネクストウェアがストップ高。ドーンやネクスウェア、DACが上昇した。
半面、ぱど、北川精機、セーラー広告、平田機工が下落した。
【市況】東証マザーズ指数は続伸、ショーケースTV、ストライクがストップ高

東証マザーズは前日比6.87ポイント高の1016.35と5日続伸した。
個別銘柄ではショーケースTV、ストライクがストップ高。キャリアや農業総研、ブランジスタが上昇した。
半面、そーせいやモルフォ、グリンペプタイドは下落した。