1日の東京株式市場は買い先行で始まり、寄り付きの日経平均株価は前日比122円高の1万5698円と5日続伸して始まった。
前日の欧米株式相場が上昇し、投資家心理が改善。円相場が円安・ドル高方向に振れたことも追い風となり、運用リスクをとる動きが広がった。
米国株市場ではNYダウが230ドル超の上げをみせ直近3日間で790ドルの上昇と戻り足を鮮明としている、これを受けて東京市場でも主力株をはじめリスクを取る動きが継続している。
政府の補正予算に対する期待感や、日銀の追加緩和思惑もマーケットに底流しており株価上昇を支えている。
一方、前日までの4日間で日経平均は600円以上の上昇をみせており、1万5000円台後半では戻り売り圧力も想定され、買い一巡後は伸び悩む可能性もある。
寄り前に発表された6月の日銀短観は大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス6と市場コンセンサスのプラス4を上回ったが、直後の為替市場の反応は見られなかった。
寄り付き時点で業種別では33業種中、石油、空運、鉱業、倉庫などを除き高い。値上がり上位では保険、証券、紙パルプ、水産、化学など。

増益決算を発表したニトリが大幅高。好業績観測が伝わったABCマートも上昇している。円高一服を受けてトヨタや日産自も上げている。一方、出光興産や昭和シェルが下落。WSCOPEは商いを伴って連日で大幅安。ソフトバンクも売りに押されている。
東証マザーズに新規上場したセラク<6199>がカイ気配で始まった。寄り付き段階、公開価格と同値の1500円に差し引き47万株程度の買い注文を抱えている。
ITインフラ事業、スマートソリューション事業などのほか、農業IoT(モノのインターネット)ソリューションサービスを手掛ける。公開株式数は93万6100株。
225先物はソジェン・ドイツ・シティ・UBS・みずほ・クレディが買い越し。
三菱・アムロ・GS・野村・バークレイズ・モルスタ・JPが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・ソジェン・UBS・JP・大和が買い越し。
ドイツ・日興・バークレイズ・みずほ・野村・GSが売り越し。
外資系等はニトリ(9843)、日立国際(6756)に注目。
テクニカル的にはDeNA(2432)、ウェルシア(3141)、シュッピン(3179)、日東網(3524)、関電化(4047)、大幸薬(4574)、リソー教育(4714)、日軽金(5703)、M&Aキャピ(6080)、エスクロー(6093)、TOWA(6315)、荏原(6361)、ノジマ(7419)、大日印(7912)、レオパレス(8848)、日エスコン(8892)、タカラレ(8897)、阪急阪神(9042)、C&Fロジ(9099)、サンドラッグ(9989)が動兆。