
【大引け概況】
30日の日経平均株価は小幅に4日続伸した。終値は前日比9円09銭高の1万5575円92銭だった。
前日の欧米株高を受けて買い優勢で始まったが、寄り後は次第に伸び悩み、後場も引け際に戻り売りが出て上げ幅を急速に縮小させた。日経平均は上げ幅を縮めてこの日の安値で終えた。
ザラ場中に為替市場で対ドル、対ユーロともに円が強含んだことで、これを横目に輸出株中心に軟化するものが相次ぎ、日経平均は朝高後次第に上げ幅を縮小する展開となった。
週初から上昇が続くため、上値では戻り待ちの売りや目先の利益を確定する売りに押された。
JPX日経インデックス400は小幅反落し、終値は前日比13.50ポイント安の1万1250.20だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅反落し、前日比1.87ポイント安の1245.82で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2611億円、売買高は21億2956万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は861、値下がりは968、変わらずは138だった。

個別では、自動運転技術の開発でNTTドコモと提携すると伝わったディーエヌエが高い。前日に東証1部に上場したコメダとソラストはそれぞれ上昇した。ソニーや三井住友FG、KDDIも上げた。ファナックが堅調、ブリヂストンも強い。前日に売られたブイ・テクノロジーも反発した。エスケイジャパンが一時ストップ高に買われ、ステラ ケミファも値を飛ばした。
一方、主力のトヨタが売られ、マツダも大幅に下げた。前日まで株価水準を大きく切り上げていたエーザイなど医薬品株の一角が売りに押された。花王も値を下げた。前日まで3日連続ストップ高のソフトブレーンが大きく利食われたほか、ダブル・スコープ、エーザイ、ヤマハ、ALSOKなどの下げも目立つ。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前日比30.02ポイント高の4136.33となった。
個別銘柄では、くろがねやがストップ高。C&R社、フジコーポ、DIT、象印、アートSHD、ヨネックスが上昇した。半面、ウインテスト、スガイ化学工業、ラオックス、朝日インテクが下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,575.92 |
9.09 |
日経平均先物 |
15,510.00 |
-60.00 |
TOPIX |
1,245.82 |
-1.87 |
TOPIX先物 |
1,239.00 |
-5.50 |
東証2部指数 |
4,136.33 |
30.02 |
JASDAQ |
2,432.10 |
15.78 |
マザーズ |
1,009.48 |
23.84 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2129560 |
2261141 |
東証2部 |
65650 |
19803 |
【市況】日経ジャスダック平均4日続伸、投資家心理、急速に回復

日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。
終値は前日比15円78銭高い2432円10銭だった。前週末の英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて一時冷え込んだ投資家心理は、週明けから急速に回復しており、新興企業株にも買いが続いた。
29日のコメダ(東証1部)など新規株式公開(IPO)案件が続いたことも「個人投資家の関心をつないだ」との見方がある。
ジャスダック市場の売買代金は概算で386億円、売買高は1億439万株だった。
個別銘柄ではドーン、フジタコーポ、ネクストウェア、ぱどがストップ高。ソフトフロントやアクサスHD、平田機工、セーラー広告、フジトミ、レイが上昇した。半面、T&Cメディカル、アイレックス、石井工研、SE H&I、FVC、マクドナルドは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は4日続伸、2週間ぶりに終値で1000台を回復

東証マザーズ指数の大引けは前日比23.84ポイント高の1009.48と、15日以来約2週間ぶりに終値で1000台を回復した。
個別銘柄では農業総研、ALBERTがストップ高。そーせいやオンコリスなどバイオ関連株が急伸し、指数をけん引した。他にインベスターズC、ケアネット、キャリア、エクストリームなどが買われた。
半面、ストライク、グローバルウェイ、AWSHD、GMOメディア、アキュセラやエボラブルAが下落した。