
【前引け概況】
午前の終値は前日比220円58銭高の1万5543円72銭だった。
前日の欧米株式相場が反発し、買い安心感が広がり主力株を中心に戻り足を強めた。
取引時間中に外国為替市場で英ポンドが円やドルに対して下落すると、上げ幅を75円程度まで縮小する場面があったが、ポンド売りが一巡すると再び上げ幅を拡大した。円が幅広い通貨に対して下落したこともあり、トヨタやキヤノンなど主力の輸出関連株に買い戻しが優勢になった。
日経平均は247円高の1万5570円まで上げ幅を広げる場面があった。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて、これまで大きく売り込まれた自動車など輸出セクターや金融関連株への買い戻しが目立つ展開となっている。
JPX日経インデックス400は反発し前日比177.85ポイント高い1万1235.17で終えた。東証株価指数(TOPIX)も反発した。
業種別TOPIXは33業種中29業種が上昇した。「保険業」や「鉄鋼業」「その他金融業」の上昇が目立った。「水産・農林業」や「石油生誕製品」などは下落した。
前引けの東証1部の売買代金は1兆399億円、売買高は10億4446万株、東証1部の値上がり銘柄数は1635、値下がりは267、変わらずは58だった。

個別では、トヨタ自動車が値ごろ感から買い戻されたほか、マツダや富士重など自動車株が上昇した。三井住友FGやみずほFGなどのメガバンクも買われた。中期経営方針に関する説明会を開いたソニーが高く、ソフトバンクやファストリなど値がさ株も上げた。
DCMホールディングスが大幅高に買われたほか、関東電化工業、アウトソーシング、東京海上ホールディングスなども値を飛ばした。
半面、Vテクが安く、株主総会で創業家が取締役再任に反対した出光興産が大幅安。合併を予定している昭和シェルも売られた。セブン&アイやニトリHD、ファミリーマートなど小売株の一角も下げた。キユーピーが売られ、LIXILグループも値を下げた。
東証2部株価指数も続伸。前引けの2部指数は、前日比53.16ポイント高の4108.29となった。
個別銘柄では、ラオックスがストップ高。マルコ、セントラル総、フライト、トレックスセミ、朝日インテクが上げた。半面、象印、ウインテスト、アイレップ、バイク王、が下げた。
【市況】日経ジャスダック平均続伸、投資家心理が改善。小型・内需株に買い

日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比21円74銭高い2416円00銭となった。新興市場でも投資家心理が改善して小型・内需株にも買いが入った。東証マザーズ指数の上昇率は3%超に達した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で253億円、売買高は6746万株。
個別銘柄ではアクサスHD、北川精機がストップ高。SEHI、石井工研、フジタコーポ、パレモ、アイレックスが上昇した。
半面、ソフトフロント、ガーラ、シダー、Eストアー、FVC、平田機工は下落した。
【市況】東証マザーズ指数続伸、キャリアとINSPECがストップ高

東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比30.96ポイント高い983.49だった。
個別銘柄ではキャリア、INSPECがストップ高。
そーせいやグリンペプ、アドウェイズ、UMN、メディアS、ネオジャパン、モルフォ、Hamee、中村超硬が上昇した。
一方で、ブランジスタ、モブキャス、フリークアウト、AWSHD、ピクスタは下落した。