
【大引け概況】
28日の東京株式市場は、政府による景気対策への思惑から短期筋の買い戻しが優勢となり小幅続伸した。
前日比13円93銭高の1万5323円14銭で終えた。
英国のEU離脱決定の影響が尾を引き、前日の欧米株市場は軒並み下値模索の展開が続いたことから、きょうの東京市場もリスク回避ムードのなかで始まった。
輸出関連株を中心に売りが先行したが、心理的節目となる1万5000円を下回ると日経平均先物を中心に買い戻しが進んだ。
自動車などの輸出セクターは安かったが、製造装置関連株には高いものも目立った。証券や銀行など金融関連は冴えないものが多かった。日経平均は上値も重く、戻り売りを浴びて大引けは小幅高と伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400は小反落した。終値は前日比9.16ポイント安の1万1057.32だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、21.28ポイント高の1225.76で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3571億円だった。売買高は24億9562万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1000と全体の約5割を占めた。値下がりは835、変わらずは120銘柄だった。
個別では、食品株が買いを集め、森永乳は24年ぶり高値をつけた。ブイ・テクノロジーが野心的な中期計画を引き続き好感され続急伸、投機資金攻勢が加速するソフトブレーンは連日のストップ高。好決算評価のしまむらも大幅高に買われた。
一方、トヨタなど自動車株は下落した。昭和シェル石油が安く、三菱マテリアルも下落した。日本航空電子工業が下値を模索、山一電機も値を下げた。
東証2部株価指数は小幅に続伸した。。大引けの2部指数は、前日比5.60ポイント高の4055.13となった。
個別銘柄ではウインテストが一時ストップ高。アイレップやワールドHDが上げた。半面、象印や日精機、ラオックス、カワニシHD、エンビプロHDが売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,323.14 |
13.93 |
日経平均先物 |
15,300.00 |
-60.00 |
TOPIX |
1,224.62 |
-1.14 |
TOPIX先物 |
1221.50 |
16.00 |
東証2部指数 |
4,055.13 |
5.60 |
JASDAQ |
2394.26 |
12.55 |
マザーズ |
952.53 |
20.11 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2495620 |
2357113 |
東証2部 |
62930 |
18792 |
【市況】日経ジャスダック平均続伸、シダーとEストアーが一時ストップ高

日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比12円55銭高い2394円26銭だった。日経平均株価の上昇で投資家心理が改善し、新興企業株にも買いが優勢になった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で462億円、売買高は8838万株だった。
個別では、シダー、Eストアーが一時ストップ高。EAJ、アイレックス、プロパティA、日本一Sも値上がり率上位に買われた。
半面、ガーラがストップ安。ソフトフロントは一時ストップ安と急落し、ランシステム、イデアインター、メディアスHD、福山コンサルも値下がり率上位に売られた。
【市況】東証マザーズ指数も続伸、ブランジスタが高い

東証マザーズ指数も続伸。終値は前日比20.11ポイント高い952.53だった。
そーせいやアキュセラといった時価総額の大きい銘柄が値上がりした。
個別銘柄では、モブキャス、ドリコム、キャリア、INSPECがストップ高。ブランジスタ、オンコリスバイオも値上がり率上位に買われた。
半面、AWSHDがストップ安。農業総研、ミクシィ、リアルワールドが売られた。