[10時の概況]
27日10時現在の日経平均株価は前週末比236円60銭高の1万5188円62銭で推移している。
日経平均は反発で始まった。英国のEU離脱を受けた先週末の大幅下落に対する自律反発の買いが先行している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の1万5120円と、一先ず1万5000円はキープしている。
外国為替市場で円相場は1ドル=102円台半ばでの動きで、24日夕時点に比べると円高・ドル安ながら27日の早朝時点に比べると伸び悩んでいる。
政府と日銀は27日8時から緊急会合を開いた。出席した安倍晋三首相は日銀と連携して金融市場の動きを注視し、安定を図るよう麻生太郎副総理・財務・金融相に指示した。市場では当局の機動的な対応への期待が出ている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発して始まった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6610億円、売買高は6億7211万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1652と、全体の約84%を占めた。値下がりは257、変わらずは55銘柄だった。
業種別では33業種中24業種が値上がり。1位は医薬品で、以下、陸運、食料、パルプ・紙と続く。値下がり上位には証券・商品、鉱業、鉄鋼が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を23.30円押し上げている。次いでアステラスが18.53円、ファナックが18.43円、ファストリが12.16円と続く。
マイナス寄与度は4.47円の押し下げで富士重がトップ。以下、トヨタが3.33円、スズキが3.28円、アルプスが3.18円と続いている。
個別では、医薬、通信、食料品などが買われている。
アステラスと小野薬は大幅に上昇している。大塚HDは上げ幅を拡大し、JTと味の素、通信のNTTが上げている。ユニチャームと積ハウスの上げも目立った。一方、自動車のマツダと富士重は大幅に下落している。鉄鋼の新日鉄住金とJFEが安い。三菱UFJ、第一生命、野村といった金融株には売りが及んでいる。
東証2部株価指数は反発している。象印とアートSHDが上げ、ラオックスとRVHが下げている。
マザーズ指数は前日比3%超の反発。