[10時の概況]
24日10時現在の日経平均株価は前日比2円18銭安の1万6236円17銭で推移している。
日経平均株価は続伸して始まり上げ幅は一時150円を超えた。
英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票で残留支持が優勢との見方から買いが先行した。ただ実際に開票が進むと、離脱支持が上回る地域も少なくなく、上値では戻り待ちの売りが出ている。
日経平均は10時過ぎに下げに転じ、その後わずか7分程度で下げ幅が400円を超えた。「残留支持とみられていた地域でも離脱支持となったことで短期のヘッジファンド勢が先物を売っている」との指摘があった。「しばらくは開票結果に神経質な展開が続く」との声も多い。売り一巡後は1万6100円台に下げ渋っている。
開票が進む英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票で、離脱支持が残留支持をリードしている。
外国為替市場では対ドルや対ユーロで円高が進み、「ヘッジファンドなどの短期筋が売りを仕掛けている」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げに転じている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5119億円、売買高は5億8802万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は816、値上がりは939、変わらずは196だった。
業種別では33業種中13業種が値上がり。1位はその他製品で、以下、小売、証券・商品、機械と続く。値下がり上位には鉱業、海運、鉄鋼が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は10.2円の押し下げでファナックがトップ。以下、トヨタが4.82円、ソフトバンクが4円、KDDIが3.06円と続いている。
プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を7.65円押し上げている。次いでコナミHDが5.49円、日東電が4.08円、花王が2.63円と続く。
個別では、マツダや板硝子など欧州関連株の一角が大幅に下げている。川重や豊田織も大幅安となっている。東芝やシャープも安い。一方で宇部興が商いを伴って上昇している。しまむらやコナミHDも高い。
東証2部株価指数は反落している。アートSHDやラオックスが下げ、ウインテストやツインバードが上昇した。
マザーズ指数は心理的な節目である1000ptを挟んだ攻防を迎えているが、こちらも様子見ムードが強い。