
【大引け概況】
23日の日経平均株価は反発した。終値は前日比172円63銭高の1万6238円35銭だった。
英国の欧州連合(EU)残留・離脱を巡る国民投票の行方を見極めたいとする模様眺めムードが高まっていたが、一方でEU残留派が優勢との世論調査が伝わっていたこともあり、日経平均は32円高からスタートした。寄り付き後に上げ幅を広げる場面もあったが、前場はおおむね16100円台でこう着感の強い展開だった。
後場に入ると、薄商いのなか英国のEU残留を織り込む動きが優勢となった。
先物の上昇に伴い、裁定取引で現物株に買いが入った。ファナックなど値がさ株の上昇が目立った。
もっとも「英国民投票の結果をみないと動けない」という投資家も多く、売買は低調だった。東証1部の売買代金は1兆5701億円と今年2番目の低水準だった。
売買高は16億4188万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1285と全体の約65%にとどまった。値下がりは556、変わらずは121銘柄だった。
JPX日経インデックス400は反発し、前日比131.15ポイント高の1万1725.30だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、14.10ポイント高の1298.71だった。
個別では、ファーストリやファナックが大幅高となり、2銘柄で指数を67円引き上げた。 三菱UFJ、三井住友、みずほなどのメガバンクが堅調。株主総会で鴻海(ホンハイ)グループの傘下入りが決まったシャープが上げた。新日鉄住金など鉄鋼株も買いを集めた。国際石開帝石や住友鉱も上昇した。
6月既存店売上高の伸びが好感されたニトリHDが急伸、新アプリの好スタートが材料視されたエイチームがストップ高。その他、FESCOや日新電などが上昇した。
一方、KDDIやNTTドコモなど通信株は下げた。アステラスなど医薬品株も下落した。
オリエンタルランドも安い。gumi、カシオ計算機、コロプラ、ピジョンなどの下げも目立つ。アウトソーシングが売られ、豆蔵ホールディングス、藤田観光なども値を下げた。
東証2部株価指数も反発した。大引けの2部指数は、前日比0.68ポイント高の4191.48となった。個別銘柄ではワールドHD、高木証、アートSHD、日本パワーファス、エスクロAJが上げた。一方、ウインテスト、ぷらっと、インターアク、DNA研、コメ兵、朝日インテクが下げた。
【指標一覧】
終値 |
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日経平均株価 |
16,238.35 |
172.63 |
日経平均先物 |
16,170.00 |
180.00 |
TOPIX |
1,298.71 |
14.10 |
TOPIX先物 |
1,292.50 |
14.00 |
東証2部指数 |
4,191.48 |
0.68 |
JASDAQ |
2,438.63 |
0.22 |
マザーズ |
973.74 |
6.49 |
出来高 |
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東証1部 |
1641880 |
1570132 |
東証2部 |
58290 |
14358 |
【市況】日経ジャスダック平均反発、押し目買いオールアバウトなどストップ高

東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比6.49ポイント高い973.74だった。
個別銘柄ではフルッタフルッタ、AWSHD、ナノキャリアがストップ高。そーせいやミクシィ、サイバダイン、REMIX、ジェイリース、アクセルM、JMNCが上昇した。ブランジスタやモブキャス、ホープ、メディアS、農業総研、ストライク、アトラエが下落した。
きょうマザーズ市場に上場したバーチャレクは9時20分に公募・売り出し価格(公開価格、1090円)を145円(13.3%)上回る1235円で初値を付けた。終値は1200円で、初値を35円(2.8%)下回った。
【市況】東証マザーズ指数は反発、創薬ベンチャー軒並み動意

東証マザーズ指数は反落した。終値は前日比26.93ポイント安い967.25だった。
個別銘柄ではブランジスタやそーせい、モブキャスが下落し、フリークアウやホープ、アキュセラが上昇した。
21日に東証マザーズに新規上場したストライクは、上場2日目の今日7770円で初値を付ける。公開価格3440円の2.3倍。
同市場に上場した、AWGHDは、上場2日目の今日8350円で初値を付け、7600円で引けた。初値は公開価格の3.4倍。
また、本日上場したジェイリースは4170円の初値を付け、公開価格3100円を上回った。