
【大引け概況】
22日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比103円39銭安い1万6065円72銭で取引を終えた。
薄商いのなか、売りに押される展開を強いられた、前日までの3営業日で730円強の上昇をみせており、利益確定売りが優勢だった。
23日に英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票を控えて持ち高調整に伴う買い戻しが下値を支えた。
1万6000円台を割り込む場面もあったが、大台近辺では先物への買いが観測され、後場後半は下げ渋った。市場エネルギー不足は顕著で、売買代金は前日をさらに下回り、6月に入ってからは最低となった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7038億円と今年4番目の低水準だった。売買高は16億1566万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1433と全体の73%を占めた。値上がりは411、変わらずは115銘柄だった。
JPX日経インデックス400は反落し、前日比76.15ポイント低い1万1594.15だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、9.29ポイント低い1284.61だった。
個別では、日経平均への影響が大きい値がさ株のファストリやファナックが反落した。4℃ホールデやハローズが年初来安値を更新した。ソニーが軟調、ブイ・テクノロジーも売りに押された。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも冴えない。ジャパンディスプレイが商いを大きく膨らませて急落したほか、東京ガス、日立金属などの下げも目立った。
一方、ニケシュ・アローラ副社長の衝撃的な退任が発表されたソフトバンクが逆行高、KDDIなど情報・通信関連が高かった。
ファミリーMなど小売株の一角も上げた。スズキ、KDDI、NTTが堅調、アステラス薬はしっかり。国際帝石も小じっかりの動きとなった。
フォーカスシステムズがストップ高に買われ、投資ファンド・エフィッシモの大量保有が開示された東京鉄鋼も一時値幅制限いっぱいまで買われた。
東証2部株価指数も反落した。大引けの2部指数は、前日比28.92ポイント安の4190.80となった。
個別銘柄では、ラオックスやベネ・ワン、サイオス、スガイ化学工業、石井表記、エスクローAJが下げた。一方、ぷらっとがストップ高。DNA研、ウインテスト、リード、ヨネックス、マルコ、象印やインタートレが上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,065.72 |
-103.39 |
日経平均先物 |
15,990.00 |
-170.00 |
TOPIX |
1,284.61 |
-9.29 |
TOPIX先物 |
1,278.50 |
-15.50 |
東証2部指数 |
4,190.80 |
-28.92 |
JASDAQ |
2,438.41 |
-21.65 |
マザーズ |
967.25 |
-26.93 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1615660 |
1703899 |
東証2部 |
63520 |
13360 |
【市況】日経ジャスダック平均4営業日ぶりに反落 ほぼ安値引け

日経ジャスダック平均株価は4日ぶりに反落した。
終値は前日比21円65銭安い2438円41銭だった。前日まで3日続伸していたため、日経平均株価と同様、目先の利益を確定する目的の売りが広がり、ほぼ安値引けとなった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で318億円、売買高は8285万株だった。
個別銘柄では平田機工やマクドナルド、日本ラッドが下落し、ソフトフロンやBBタワー、クロスキャトが上昇した。
【市況】マザーズ指数は3営業日ぶりに反落

東証マザーズ指数は反落した。終値は前日比26.93ポイント安い967.25だった。
個別銘柄ではブランジスタやそーせい、モブキャスが下落し、フリークアウやホープ、アキュセラが上昇した。
21日に東証マザーズに新規上場したストライクは、上場2日目の今日7770円で初値を付ける。公開価格3440円の2.3倍。
同市場に上場した、AWGHDは、上場2日目の今日8350円で初値を付け、7600円で引けた。初値は公開価格の3.4倍。
また、本日上場したジェイリースは4170円の初値を付け、公開価格3100円を上回った。