
【前引け概況】
22日午前の日経平均株価は反落した。
午前の終値は前日比166円51銭安の1万6002円60銭だった。
英国EU離脱の是非を問う国民投票を目前に控え、買い手控えの様相で、目先利益確定の売りに押された。
前日までの3日続伸で730円(約5%)あまり上昇したとあって下げを助長した。
外国為替市場で円相場が上昇に転じ、株価指数先物が売られファストリやファナックなど値がさ株に裁定取引の解消に絡んだ売りが出たことも相場を押し下げた。日経平均は188円安の1万5980円と、節目である1万6000円を下回る場面があった。
東証1部の売買代金は7654億円と前日の同時点8069億円を下回った。一段と市場エネルギー不足が際立っている。
JPX日経インデックス400も反落し、前日比118.08ポイント安い1万1552.22で終えた。東証株価指数(TOPIX)も反落した。
業種別TOPIXは33業種中32業種が下落した。「電気・ガス業」や「鉄鋼業」「海運業」の下落が目立った。上昇は「情報・通信業」のみ。
前引けの東証1部の売買高は7億4094万株、東証1部の値下がり銘柄数は1656、値上がりは206、変わらずは87だった。

個別では、トヨタやホンダ、マツダなど自動車株が軟調だった。三菱UFJや三井住友FG、みずほFGのメガバンクもそろって売られた。ソニーやVテク、東芝、小野薬や第一三共も安い。ファーストリテイリングも軟調。東京ガス、ジャパンディスプレイも値を下げた。
半面、ニケシュ・アローラ副社長が22日付で退任すると発表したソフトバンクが逆行高。NTTやKDDI、NTTドコモも高く、アステラス、スズキ、三菱自も上昇した。日本製鋼所が上昇し、カルビー、gumiも高い。
東証2部株価指数も反落した。前引けの2部指数は、前日比26.71ポイント安の4193.01となった。個別銘柄ではサイオス、ケミプロ化成、スガイ化学工業、村上開明、朝日インテク、象印、アートSHDが下げた。半面、ぷらっと、リード、インタートレ、アイレップ、DNA研が上げた。
【市況】日経ジャスダック平均反落、目先の利益確定売

日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比18円26銭安い2441円80銭だった。前日まで3日続伸していたため、目先の利益を確定する目的の売りが優勢だった。半面、下値は限定的だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で192億円、売買高は5235万株。
個別銘柄では新日建物、チエル、アグレ都市デザ、USEN、平田機工、マクドナルド、昭和真空が下落した。半面、ソフトフロント、クロスキャット、BBタワー、東洋合成が上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は反落、ブランジスタなどが売られる

東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落した。前引けは前日比29.18ポイント安い965.00だった。一部のゲーム株に売りが出て、指数の重荷となった。個別銘柄ではブランジスタ、モブキャス、Hamee、アンジェス、そーせいが下落した。
一方、INSPECがストップ高。GMOテック、フリークアウト、REMIX、デザインワン、ホープ、モルフォ、アキュセラなどが買われた。
21日に東証マザーズ市場に新規上場したストライクは上場2日目のきょう、9時3分に公募・売り出し価格(公開価格、3440円)の2.3倍となる7770円で初値を付けた。午前の終値は6580円だった。
きょう22日に同市場に新規上場したジェイリースは10時6分に公開価格(3100円)を1070円(34.5%)上回る4170円で初値を付けた。午前の終値は3900円だった。
21日に同市場に新規上場したAWSHDは10時28分に公開価格(2490円)の3.4倍となる8350円で初値を付けた。午前の終値は7850円だった。