<兜町カタリスト>
「琥珀の夢」
NYダウは24ドル高の17829ドルと小幅続伸。
イエレンFRB議長の議会証言が景気に対し楽観的な見通しだったことからハイテク株を中心に買い優勢の展開。
利上げ懸念はどこへいったのかという疑問は残る。
しかし市場は米株にフレンドリーという言葉が市場の解釈を代弁しているのだろう。
英国の国民投票は2日後になったが話題は沈静化。
結局、メジャーSQを過ぎたことが堅調の背景と考えられよう。
マイクロソフト、アップル、ユナイテッドコンチネンタルが上昇。
原油先物価格は下落したがエネルギー関連セクターは堅調。
狭隘な局地的解釈に陥ると相場観は陳腐になるような状況だろうか。
英国のEU離脱懸念を背景に安全通貨として買われてきた円は利益確定売りから対ドルで下落した。
イエレンFRB議長は今日も下院で証言をするがノーサプライズだろう。
6月21日上げの特異日は203円高で通過。
アノマリーは成立した。
次の上げの特異日は28日と29日。
英国のEU離脱で下げて上げるのか、あるいは残留で上げが加速するのかはまだ未定。
「英国のEU残留を前提とすれば出遅れ修正の流れが強まりやすい。
株価が低位にある銘柄の反転攻勢期待」との声も聞かれる。
今日は参院選告示。
「参院選は直接的政権交代につながらないため、株価変動も少ない。
過去10回の参院選。
衆参同日選だった1986年を除いて投開票日前後で日経平均が2%以上動いたケースはない」と市場関係者。
シカゴ225先物終値は16115円と大証比小幅マイナス。
ただ16000円台キープの展開だろうが、6月SQ値16639円はまだ遠い。
25日線からのマイナスかい離も2%ある。
空売り比率が38%台まで低下してきたことは好感しても良いだろう。
裁定買い残は09年4月以来の低水準。
信用買い残も2兆4476億円と3年2か月ぶりの低水準。
需給は完全に底打ちしてきた印象だ。
気になるのはソフトバンクのアローラ副社長の退任の報。
指数寄与度に影響しては欲しくないところ。
昨日の日経社会面の見出しは「造幣局職員、展示の金塊盗む」の見出し。
縦20センチ、横10センチ、高さセンチの金塊はさいたま市の質屋で発見されたという。
造幣東京博物館にかわりに展示されていたのは模造品。
約6380円相当の金塊というから結構凄い。
この造幣局職員の動機は「外国証拠金取引の損失穴埋め」。
1月5日に盗んだというからだいぶ前の話だが・・・。
日経朝刊の連載小説「迷いの旅籠」が終る。
日経平均株価の2万円台復活の時期だったからそれなりに意味はあったのだろう。
でもあまり熱心に読まなかった。
7月1日からは伊集院静氏の「琥珀の夢~小説、鳥井信治郎と末裔」。
サントリーがクローズアップされるのか、酔える相場が来るのか。
結構興味深い。
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ネオジャパン(3921)・・・動兆
ネオジャパンに注目する。
同社は同社は企業や官公庁向けパッケージソフト販売とクラウドサービスが中核。
企業内で使われるコミュニケーション基盤を開発・提供している。
業績は好調で前1月期まで4期連続の増収増益を継続。
リバウンド期待
(兜町カタリスト櫻井)