[10時の概況]
21日10時現在の日経平均株価は前日比30円67銭安の1万5934円63銭で推移している。
欧米株は上昇したものの、米金利引き上げ観測の後退でドルが軟化。前日の大幅高も影響して日経平均は反落スタートとなっている。
現在は、前日終値(1万5965円)を挟んで一進一退で推移している。朝方からの円高進行が一服、相場の底堅さを確認した投資家の買い戻しが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下げ幅を縮小している。
23日に開催される英国の欧州連合(EU)離脱を巡る国民投票に投資家の関心は集まっている。市場では「現在の株価水準は英国のEU残留を織り込んでいる。離脱派が勢いを増せば下値の余地は大きい」との声があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4919億円だった。売買高は5億2754万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1079と、全体の55%を占めた。値上がりは679、変わらずは195銘柄だった。

業種別では33業種中5業種が値上がり。1位は医薬品で、以下、食料、石油・石炭、電気機器と続く。値下がり上位には保険、非鉄金属、その他金融が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は10.98円の押し下げでファストリがトップ。以下、日東電が4.9円、ホンダが2.67円、オリンパスが2.35円と続いている。
プラス寄与度トップは第一三共で、日経平均を5.98円押し上げている。次いでアステラスが5.39円、花王が3.96円、東エレクが2.59円と続く。
個別では、ホンダやマツダが下落した。三井住友FGやみずほFGも売られた。前日に大幅安だったネクシィーズが連日で下落した。一方、ソニーや東芝が上昇した。前日に自社株買いを発表した第一三共の上げが目立つ。前日に2016年3~5月期の増益決算を発表したあさひも上昇した。ブイ・テクノロジー、村田製、第一三共が買われている。
東証2部株価指数は小幅に続伸した。象印や朝日インテクが上昇した。半面、エスクロAJやラオックスが下落した。
マザーズ指数は前日比0.9%高としっかり。