[10時の概況]
20日10時現在の日経平均株価は前週末比376円58銭高の1万5976円24銭で推移している。
取引時間中としては14日以来となる1万6000円台に乗せている。
英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の事前の世論調査で残留派が盛り返してきたと伝わり、離脱を織り込んで売り越していた短期筋の一部による買い戻しが急速に進んだ。
特に先物市場を中心に買戻しが入っているもよう。
東証1部全体の9割以上が上昇する、全面高となっている。
GLOBEX(シカゴ先物取引システム)でS&P500種指数先物が堅調に推移しており、日本株の先高観を一段と強めている。英国のEU残留となれば世界的な株高が進むとの見方から、新たに株価指数先物に買いを入れる動きも加速しているようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。上げ幅は一時2%を超えた。

10時現在の東証1部の売買代金は概算で5006億円、売買高は5億3346万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1821と全体の93%を占めた。値下がりは88、変わらずは44だった。業
種別東証株価指数(TOPIX)は全33種が値上がり。「鉱業」や「証券商品先物」の上昇率が高い。
日経平均構成銘柄はほとんどの銘柄が値上がりし、値下がりは3銘柄にとどまっている。プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を40.60円押し上げている。次いでソフトバンク が22.59円、ファナックが17.65円、ダイキンが10.24円と続いている。
マイナス寄与トップはアルプス で、日経平均を0.2円押し下げ。次いで日立造が0.14円、三菱自が0.02円のマイナス寄与で続く。
個別では、主力のトヨタが上げ幅を拡大した。価格を現行モデルより3割程度抑えた「低価格EV(電気自動車)」を中国市場で販売すると伝わった日産自が高い。ファナックやキーエンスなど機械関連銘柄も一段高となった。
一方でスズキ、ペプドリが下落。アルプスはもみ合っている。
東証2部株価指数は続伸。エスクロAJ、朝日インテクが上げ、ニフティが下げた。
一方、マザーズ指数も先週末比2.6%高と反発しているが、上昇率は日経平均レベルに留まっている。ブランジスタがストップ安売り気配やそーせいがマイナス圏とさえない。