[10時の概況]
17日10時現在の日経平均株価は前日比300円91銭高の1万5735円05銭で推移している。
米国株が反発したほか、為替の円高推移が一服したことなどから反発スタートとなっている。寄り前に麻生財務大臣が「本日、財務省、金融庁、日銀で当局者会議を開催する予定」とコメント。9時50分から英EU離脱に備えての資金供給などの話し合いがスタートしているもよう。
外国為替市場で円相場が104円台後半と前日に比べ一段と円安・ドル高に振れ、輸出関連株を中心に買いの勢いが強まった。大手電機の上げが目立つ。
前日のNY原油先物は1カ月ぶりの安値を付けたが、石油関連株も総じてしっかりとなっている。資源開発大手の国際石開帝石は反発し、石油元売り大手のJXは6営業日ぶりに上昇している。米市場で一時1バレル45ドル台まで下げた原油先物7月物が時間外取引で46ドル台半ばまで戻しており、原油安による業績懸念が和らいだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も堅調に推移している。

業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位は空運で、以下、金属製品、ゴム製品、繊維、非鉄金属、鉄鋼と続いている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5299億円、売買高は5億4144万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1735と、全体の約89%を占めた。値下がりは142、変わらずは75銘柄だった。
日経平均構成銘柄はほとんどの銘柄が値上がりし、値下がりは8銘柄にとどまっている。プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を33.77円押し上げている。次いでファストリが15.89円、ソフトバンクが13.18円、京セラが12.16円と続いている。
マイナス寄与トップはコナミHDで、日経平均を1.77円押し下げ。次いで資生堂が0.47円、菱地所が0.18円、明治HDが0.16円のマイナス寄与で続く。
個別では、富士通やキーエンス、三菱電、パナソニックは上げ幅を拡大した。信越化と三菱重も一段高となっている。KDDIの上げが目立つ。一方、モノタロウとコロプラは下げ幅を拡大している。
東証2部株価指数は反発している。朝日インテクとアートSHDが上げ、ランドコンピと仁丹が下げた。