【オープニングコメント】
17日の東京株式市場は、米国株式の反発を受け買い先行となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万5400円-1万5800円
シカゴ市場日経平均先物の円建て清算値(大取引終値比195円高の1万5565円)にサヤ寄せするスタートになろう。
円高加速にいったん歯止めがかかったことから、買い優勢の展開が想定される。
ただ、来週に英国民投票を控えるなか、上値を積極的に追う動きは限定的と予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1800万株、買い1860万株で、差し引き60万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額は売り越し。
売りセクターに、サービス、通信、化学、建設、機械、不動産、情報通信、電機、陸運、自動車、銀行など。買いセクターに、通信、電機、その他金融、建設、機械、化学、不動産、銀行、その他製品、電力、ガスなど。
【好材料銘柄】
■ソルクシーズ <4284>
東証が23日付で市場1部に指定替えする。
■日本エスコン <8892>
東証が23日付で市場1部に指定替えする。
■スターマイカ <3230>
16年11月期上期(15年12月-16年5月)の連結経常利益を従来予想の10億円→12.9億円に29.2%上方修正。増益率が4.0%増→34.4%増に拡大し、従来の8期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
■ホットリンク <3680>
ビッグデータ市場が急成長する中国での事業拡大に向けて、ソーシャル・ビッグデータを核としたデータ流通サービスなどを展開する子会社を設立。
【予定】
17(金)
6月月例経済報告
5月日本製半導体製造装置BBレシオ
《決算発表》
サンオータス、プレミア投資法人、サッポロドラッグストアー
【海外】
EU財務相理事会
米5月住宅着工・許可件数(21:30)
《米決算発表》
オラクル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【市況】NYダウ反発し92ドル高 買い戻し優勢

【NY概況】
16日のNYダウ平均は6営業日ぶりに反発した。終値は前日比92ドル93セント高の1万7733ドル10セントだった。
英国の欧州連合(EU)離脱への根強い懸念から、アジア・欧州株が全面安となったことで売りが先行。軟調な原油相場も相場への重しとなるなか、6月NAHB住宅市場指数が予想を上振れたほか、連日の株価下落を受けた買い戻しから、引けにかけて上昇に転じる展開となった。
朝方は売りが優勢だった。急速な円高を嫌気して日経平均株価が急落すると、投資家心理の冷え込みが欧州市場にも及んだ。英のEU離脱問題への懸念も根強く欧州株は軒並み下落。世界株安の様相が強まり、ダウ平均は下げ幅を168ドルまで広げる場面があった。
午後に入るとダウ平均は上げに転じた。英国ではEU離脱問題で残留を支持する最大野党労働党の女性下院議員が射殺されるという事件が発生した。「同情票が残留支持へ向かうとの思惑が浮上した」といい、英株式相場が取引終了にかけて急速に下げ幅を縮めると米株式にも買いが優勢となった。
ナスダック総合株価指数も6日ぶり反発。終値は同9.984ポイント高の4844.915ポイントとなった。
セクター別では、食品・飲料・タバコやメディアが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや運輸が下落した。
小売のメーシーズ(M)は労働組合と暫定的な合意に達し、ストライキを回避したことから堅調推移。飲料のコカ・コーラは4~6月期の慎重な業績見通しを公表し売られた場面があったが、相場全体の上げにつれて買いが優勢となった。アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムも買われた。
一方で、四半期決算で1株利益が市場予想を上回った食品スーパー大手のクローガーは買いが先行したものの、材料の出尽くし感が広がると下げに転じた。ドラッグストアのライトエイドは予想を下回る四半期決算を嫌気し売られる場面があった。グーグルの持ち株会社アルファベットやフェイスブック、スポーツ衣料のナイキや製薬のファイザーも安い。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,733.10 +92.93
S&P500種
2,077.99 +6.49
ナスダック
4,844.915 +9.984
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反落した。9月物は前日比300円安の1万5565円で終え、大阪取引所の終値を195円上回った。日銀による金融政策の維持や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感から急速な円高が進み、売られた。9月物は一時1万5230円まで下げた。
ただ、取引終了にかけては米株式相場が上げに転じたのにつれ、日本株先物も下げ幅を縮めた。この日の9月物の高値は1万5895円。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
15565 ( +195 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
15665 ( +295 )
( )は大阪取引所終値比
【15日の欧州株式市場】
イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 5950.48(-16.32)
16日のロンドン株式相場は反落。FTSE100種総合株価指数は前日終値に比べ16.32ポイント安の5950.48で引けた。金融関連株を中心に構成銘柄の約8割が下落した。
英国の欧州連合(EU)離脱を巡る最新の世論調査で離脱派が優勢となったことから、改めて離脱した際の影響が懸念された。
ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 9550.47(-56.24)
6日のフランクフルト株式相場は反落。ドイツ株式指数(DAX)の終値は前日比56.24ポイント(0.59%)安の9550.47だった。ドイツ銀行とコメルツ銀行を中心に売られた。
フランス・パリ株価指数
CAC40 4153.01(-18.57)