
【大引け概況】
16日の日経平均株価は急落した。前日比485円44銭安の1万5434円14銭で終えた。
きょうの東京株式市場は後場波乱展開となった。
英国のEU離脱への警戒感が強まるなかも、前日の欧州株市場は堅調に推移した。
しかし、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送ったこともあって、為替が円高含みに推移し、寄り付きから日経平均は軟調でスタートした。
その後、昼休み時間中に日銀の金融政策決定会合で「現状維持」が決定、これを受けて為替が1ドル=104円前半へと急激な円高となり、つれて日経平均も下げ幅を一気に拡大する展開となった。一時下げ幅は500円を超え、年初来安値をつけた2月12日以来約4カ月ぶりの安値圏で着地した。
長期金利が急低下し、保険株には運用環境の悪化懸念から売りが出た。
東証1部の9割以上が下落する全面安となった。
JPX日経インデックス400も反落した。終値は前日比321.50ポイント安の1万1188.68だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、35.55ポイント安の1241.56で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1355億円だった。売買高は22億924万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1883と全体の96%を占めた。値上がりは57、変わらずは18銘柄だった。
個別では、トヨタや富士重が下落した。第一生命やかんぽ生命は下げた。三井不や菱地所も安い。日東電やアルプスも下落した。ペプドリや東芝が売買を伴い下げた。ファーストリテイリングも大きく値を下げた。東洋ゴム工業、gumi、マネーパートナーズグループ、日本エンタープライズなどの下げも目立つ
一方、セブン銀行やサンドラッグが上昇した。シマノや日立国際は上げた。さくらネット、ガンホー、エス・エム・エス、生化学工業も上昇した。
東証2部株価指数は反落した。前日比87.78ポイント安の4126.67となった。個別銘柄ではC&R社、DIT、カネミツ、タカトリ、ラオックスや朝日インテクが下げた。半面、サイオス、富士通コンがストップ高。ベネ・ワン、象印、仁丹、神島化学工業、マーチャント、ウインテストが上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,434.14 |
-485.44 |
日経平均先物 |
15,370.00 |
-530.00 |
TOPIX |
1,241.56 |
-35.55 |
TOPIX先物 |
1,235.00 |
-40.00 |
東証2部指数 |
4,126.67 |
-87.78 |
JASDAQ |
2,407.57 |
-64.40 |
マザーズ |
959.56 |
-73.66 |
出来高 |
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|
東証1部 |
2209240 |
2135539 |
東証2部 |
69810 |
14542 |
【市況】日経ジャスダック平均反落、バイオ関連株など主力株の下げ

日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比64円40銭安い2407円57銭だった。新興企業向け株式市場でも運用リスクを回避する目的の売りが優勢になった。バイオ関連株など新興市場の主力株の下げが大きかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で373億円、売買高は1億923株だった。
個別銘柄ではチエルがストップ安。クロスキャット、エイシアンスター、日本ラッドやマクドナルド、カルナバイオ、プロパスト、カーディナルが下落した。半面、プラザクリエ、アジアゲートHD、エヌアイデイ、ピクセル、平田機工などが上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は反落、個人投資家の見切り売

東証マザーズ指数は大幅反落した。終値は前日比73.66ポイント安い959.56だった。主力株のそーせいに個人投資家の見切り売りの誘発を狙った仕掛け的な売りが出て、指数を押し下げた。個別銘柄ではCRIミドル、シリコンスタジオ、アカツキがストップ安。ブランジスタ、サイバダイン、ホープ、ショーケースTV、アイビーシー、アウンが下落した。モブキャス、インフォテリ、アンジェス、INSPECがストップ高。マイネット、アトラエ、メドレック、マイネットが上昇した。
きょうマザーズ市場に新規上場した農業総研は午後に公募・売り出し価格(公開価格1050円)を78%上回る1870円で初値を付けた。終値は制限値幅の上限(ストップ高)水準の2270円だった。