[10時の概況]
10時時点の日経平均は前日比39.15円安の1万5819.85円で推移している。
寄り付き、日経平均株価は続落で始まった。前日比59円安の1万5799円で始まり、その後は下げ幅が100円を超える場面があった。
日経平均は小幅マイナスでスタートした後は1万5800円レベルでのもみ合いとなっている。
英国の欧州連合(EU)離脱に対する警戒感から14日の欧米株式相場が続落するなど運用リスクを回避する動きが強まっており、東京株式市場もこの流れを引き継いで金融株などに売りが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合の結果判明を日本時間16日に控え、様子見姿勢も強い。
半面、外国為替市場で円高が一服しており、日経平均は前日までの4日続落で1000円近く下げたことから安値圏では買い戻しや押し目買いが入っている。日経平均はほぼ横ばいの1万5858円まで下げ幅を縮小する場面もあった。
シカゴ日経225先物清算値は15775円となり、本日の東京市場ではこれにサヤ寄せする動きが先行している。先物にこの水準を意識した売りが先行し、ファストリやダイキンなど値がさ株の一角に裁定取引の解消に伴う売りが出て指数を押し下げた。
JPX日経インデックス400も続落している。前日比36ポイント安の1万1422で始まり、その後はやや下げ幅を拡大している。東証株価指数(TOPIX)も安値圏でもみ合っている。
業種別では33業種中7業種が値上がり。1位は保険で、以下、医薬品、ゴム製品、電気機器と続く。値下がり上位には鉱業、電気・ガス、空運が並んでいる。

個別では、トヨタやホンダなど自動車株に売りが先行したほか、欧米で金融株が売られた流れを引き継いで三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクが安い。ソフトバンクやNTT、KDDIなど通信株も下げている。ソニーやキヤノン、デンソーも安い。
半面、JTが買われ東芝も上げている。前日に大幅安となったペプドリが買われ、キーエンスやツルハHDも高い。
16年4月期の連結業績予想を上方修正したサクセスHDが上伸。1対3の株式分割を実施するベクトルや、宮越HD、フェイス、フリューなどの上げも目立つ。
前日に10%安と今年最大の下げ幅を記録したマザーズ指数も続落スタートとなったが、その後一時プラス圏に浮上している。
そーせいが反発している一方、ブランジスタ、アキュセラはきつい下落となっている。
225先物は野村・ソジェン・モルスタ・三菱が買い越し。
ドイツ・アムロ・みずほ・JP・日興・クレディ・GSが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・ソジェン・三菱・モルスタ・みずほが買い越し。
JP・野村・アムロ・GSが売り越し。
外資系等は博報堂DY(2433)、日水(1332)に注目。
テクニカル的には栄研化学(4549)、カルカン(7248)、福井コン(9790)が動兆。