
【大引け概況】
14日の日経平均株価は4日続落した。終値は前日比160円18銭安の1万5859円00銭だった。
英国が欧州連合(EU)から離脱する懸念がくすぶるなか、前日の欧米株安を引き継ぐかたちで業種を問わず広範囲に売りが及んだ。今週相次いで結果が判明する日米の金融政策会合の結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせている。東証1部全体の85%が下げるほぼ全面安の展開だった。
外国為替市場で円相場が1ドル=105円台後半まで上昇し、企業の輸出採算が悪化するとの懸念も重荷になった。後場寄り後、断続的な売りに押されて日経平均の下げ幅は250円を超える場面があった。
主力大型株にやや売り飽き気分がみられる一方、テーマで買われた小型株の下げが際立っており、これは東証マザーズ指数の下落幅の大きさにも反映されている。
ただ、日経平均は前日までの3営業日続落で800円以上の下落をみせていたこともあって、下値では買い戻しの動きが出て後場後半は下げ渋る動きをみせた。
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比109.68ポイント安の1万1459.29だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、終値は前日比12.61ポイント安の1271.93だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆9892億円と、売買活況の目安とされる2兆円を2日続けて下回った。売買高は19億7603万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1670、値上がりは227、変わらずは61だった。
個別では、トヨタのほか、日経平均への影響度が大きいソフトバンク、ファーストリテイリングが売られ、三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクも安い。小野薬品工業も軟調。ペプチドリームが急落した。ディップ、マネーパートナーズグループ、サイバネットシステム、ネクシィーズグループが大幅安となった。
一方、NTTが底堅く、リクルートホールディングスもしっかり。アイ・オー・データ機器、くらコーポレーションが値を飛ばした。大成建や大林組、鹿島など建設株の一角に買いが入った。2016年3~5月期の業績好調が報じられたしまむらが高い。
東証2部株価指数は3日続落した。大引けの2部指数は、前日比110.28ポイント安の4197.59となった。
個別銘柄ではフライト、RVH、カネミツ、サイオス朝日、インテク、アートSHD、象印が売られた。一方、倉庫精練、スリープロ、上村工業、サトウ食品が上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,859.00 |
-160.18 |
日経平均先物 |
15,780.00 |
-190.00 |
TOPIX |
1,271.93 |
-12.61 |
TOPIX先物 |
1,268.00 |
-11.50 |
東証2部指数 |
4,197.59 |
-110.28 |
JASDAQ |
2,464.14 |
-59.71 |
マザーズ |
999.91 |
-115.13 |
出来高 |
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|
東証1部 |
1976030 |
1989279 |
東証2部 |
76960 |
18085 |
【市況】日経ジャスダック平均株価続落、損失の限定を目的とした売りが拡大

日経ジャスダック平均株価は大幅に続落した。終値は前日比59円71銭安い2464円14銭だった。リスク回避や損失の限定を目的とした売りが拡大、大引け直前にきょうの安値となる2462円16銭を付けた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で531億円、売買高は1億2296万株だった。
個別銘柄ではエヌアイデイ、ケイブ、構造計画、エイシアンスター、日本ラッド、チエル、マクドナルドは下落した。半面、テイン、日本テレホンがストップ高。クロスキャット、新日本建物やアイレックス、シンバイオ、新日建物、三信建設、テクノ・セブンが上昇した。
【市況】東証マザーズは大幅続落で2カ月ぶり1000割れ

東証マザーズ指数は大幅続落した。終値は前日比115.13ポイント安い999.91だった。1000を終値で下回るのは4月7日以来約2カ月ぶり。下落幅は2006年7月18日以来、約10年ぶりの大きさとなった。短期資金の売買を集めていたマザーズ上場のアキュセラが急落し投資家心理が冷え込んだ。
個別銘柄では、INSPECがストップ高。HameeやSHIFT、イトクロが上昇した。一方、グリーンペプタイ、マイネット、オンコリスバイオ、GMOテック、ブランジスタ、フリークアウトなどがストップ安。そーせい、インフォテリ、MDV、シリコンスタジオ、ジーンテクノ、アカツキが下落した。