[10時の概況]
14日10時現在の日経平均株価は前日比162円13銭安の1万5857円05銭で推移している。
日経平均株価は再び下げに転じ、一段安となる場面があった。一時は前日比190円安い1万5828円まで弱含んだ。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感などから投資家が運用リスクを回避する姿勢が続いており、幅広い銘柄に売りが出ている。
5月2日の安値15975.47円を割り込み、4月8日の15471.80円を意識した展開になっている。
ただ、市場では英国のEU離脱を巡る不透明感が晴れていないため、買いを入れるきっかけ待ちの状態の投資家が多いとみている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5526億円、売買高は5億9415万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割を超える1647、値上がりは193、変わらずは114だった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も再び下げに転じ、前日終値からの下落率は1%を超えた。
業種別では33業種中32業種が下落し、上昇は電気・ガスの1業種のみ。値下がり1位は医薬品で、以下、サービス、海運、銀行、非鉄金属、輸送用機器と並ぶ。
日経平均マイナス寄与度は15.69円の押し下げでファストリがトップ。以下、ソフトバンク が8.12円、KDDIが5.53円、花王が5.3円と続いている。
プラス寄与度トップはテルモで、日経平均を0.39円押し上げている。次いで味の素が0.35円、大成建が0.12円、コニカミノルが0.12円と続く。
米国株式市場で金融株が売られた流れを引き継ぎ、三菱UFJや三井住友FGなどメガバンク株に売りに押された。政府が保有する株式の売却に対応するために自己株式を買い付けると発表したNTTが小高い。2016年3~5月期の業績が好調だと伝わったしまむらが高い。
東証2部指数は3日続落している。アートSHD、朝日インテク、象印が下げ、C&Rが上げた。
なお、マザーズ市場ではそーせい<4565>がきつい下げとなっていることから、マザーズ指数が前日比8%近い急落している。