
【大引け概況】
13日の日経平均株価は大幅に3日続落した。前週末比582円18銭安の1万6019円18銭とこの日の安値で終えた。下げ幅は4月28日以来およそ1カ月半ぶりの大きさで、4月12日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けた。
前週末の海外株安を受けてリスク回避ムードが強まり、大型、小型、業種を問わず広範囲に売りを浴びた。英国でEU離脱の是非を問う国民投票を控えるなか、事前の世論調査で離脱派が優位との観測が下げの背景にある。
また、WTI原油価格先物の大幅下落や為替の円高進行も嫌気された。ドル円相場は取引時間中も一貫して円高傾向に振れ、1ドル=105円台後半まで円が買われた。
円高進行を横目に、日経平均は引け際に一段安に売り込まれて安値引け。1万6000円大台割れ寸前で踏みとどまったが、先物9月物は1万6000円台を割り込んだ。
また、米南部フロリダ州で12日に起きたテロや、13日発表の小売売上高などの中国経済指標も市場心理に影を落とした。
JPX日経インデックス400は3日続落し、前週末比412.63ポイント安の1万1568.97、東証株価指数(TOPIX)も3日続落で46.18ポイント安の1284.54となった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8518億円。売買高は18億7631万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1903と、QUICK端末でデータを遡れる1997年2月以降で最多だった2月9日(1904)に次ぐ多さ。全体の97%強を占めた。値上がりはわずか40、変わらずは15銘柄だった。
個別では、ソフトバンクグループが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクの下げも目立った。自動車株で欧州売上高比率の高いマツダが急落したほか、トヨタや日産自も大幅安となった。原油安を受けて国際石開帝石や石油資源の鉱業株への売りが膨らんだ。新日鉄住金やJFEの鉄鋼株の売りも目立った。
アコムが商いを伴い大幅安、ブイ・テクノロジーも大きく利食われた。
一方でカルソカンセやコジマ、gumiなどが散発的に買われた。
日東製網が逆行高、東京ドームが堅調、イーブックイニシアティブジャパンも買いを集めた。
東証2部株価指数は続落した。大引けの2部指数は、前週末比74.6歩イント安の4307.87となった。
個別銘柄では、ぷらっとやアートSHD、インターアク、ヒラノテクシードが下げ。一方、神島化学工業、カネミツがストップ高。ランドコンピュータ、サトウ食品、相模ゴム、イムラ封筒、マルコ<が上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,019.18 |
-582.18 |
日経平均先物 |
15,970.00 |
-560.00 |
TOPIX |
1,284.54 |
-46.18 |
TOPIX先物 |
1,279.50 |
-45.50 |
東証2部指数 |
4,307.87 |
-74.60 |
JASDAQ |
2,523.85 |
-36.31 |
マザーズ |
1,115.04 |
-50.51 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1876310 |
1851875 |
東証2部 |
59110 |
14696 |
【市況】日経ジャスダック平均株価7日ぶり反落、時価総額の大きな銘柄に売りが優勢

日経ジャスダック平均株価は7営業日ぶりに反落した。終値は前週末比36円31銭安い2523円85銭だった。
新興企業株も時価総額の大きな主力銘柄を中心に売りが優勢だった。ジャスダック平均株価は10日に5カ月ぶりの高値を付けていたため、目先の利益を確定する売りも出やすかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で415億円、売買高は7821万株だった。個別銘柄ではショーエイコーポ、FVC、アルファクスFS、セプテニHDやサン電子、カルナバイオが下げた。半面、日本ラッド、日本テレホンがストップ高。マクドナルド、クロスキャット、日本サードし、ソフトフロントノジマは上げた。
【市況】東証マザーズ指数は5日ぶり反落、ファーマFとDMPが一時ストップ安

東証マザーズ指数は5営業日ぶりに反落した。終値は前週末比50.51ポイント安い1115.04だった。
個別銘柄では、そーせいやアキュセラ、ファーマF、DMP、メドレック、モルフォ、アドウェイズ、フリービットの値下がりが目立った。一方、Hamee、ジェネパ、GMOテック、INSPECがストップ高。イトクロ、フィンテック、モブキャス、アカツキ、マイネットが上昇した。