
【大引け概況】
10日の日経平均株価は続落し、前日比67円05銭安の1万6601円36銭で終えた。
前日の欧米株市場が安かったことや原油価格の反落を受けてリスクを回避する動きが強かった。
為替が1ドル=107円台に戻すなど円安傾向に振れたことで輸出株の一角には追い風となったが、金融関連株や資源、石油、鉄鋼といったセクターの下げが全体を押し下げた。
下げ幅を170円超まで拡大し、節目の1万6500円を下回る場面もあった。
ただ、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を控え、結果を見極めたいとして下値を売り急ぐ動きは限られた。
PER(株価収益率)など投資指標面の割安感に着目した押し目買いも入り、日経平均は大引けにかけて急速に下げ渋った。
JPX日経インデックス400は続落し、終値は前日比62.22ポイント安の1万1981.60。東証株価指数(TOPIX)も続落し、終値は同6.69ポイント安の1330.72だった。
きょうはメジャーSQ(株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数)算出日にあたり、売買代金こそ膨らんだものの実質的には薄商いが続いている状態にある。
東証1部の売買代金は概算で2兆4548億円と2兆円台に乗せた。売買高は22億721万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1182と全体の6割強を占めた。値上がりは615、変わらずは161銘柄だった。
個別では、ソフトバンクグループが売り優勢、JR東日本も安い。セブン&アイ・ホールディングスも軟調。博報堂DYホールディングス下げも目立つ。
原油安を嫌気し、国際石開帝石や石油資源など鉱業株、JXやコスモHDなど石油株の下げが目立った。新日鉄住金やJFE、住友鉱、DOWA、商船三井も売られた。三井住友FGが安い。
一方でトヨタや日産自は小幅に上昇した。ヤクルトや雪印メグなど食品株の一角が高い。サンケン、クックパッドなども大幅高。日本エンタープライズ、ラウンドワンが急伸した。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比9.93歩イント安の4382.47となった。個別銘柄では神鋼鋼線、郷鉄工所、Oak、タカトリ、朝日インテクやDITが売られた。一方、カネミツがストップ高。マルコ、ランドコンピュータ、クリヤマHD日本プラストやRVHが上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
16,601.36 |
-67.05 |
日経平均先物 |
16,530.00 |
-60.00 |
TOPIX |
1,330.72 |
-6.69 |
TOPIX先物 |
1,325.00 |
-7.50 |
東証2部指数 |
4,382.47 |
-9.93 |
JASDAQ |
2,560.16 |
2.25 |
マザーズ |
1,165.55 |
2.39 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2207210 |
2454858 |
東証2部 |
49080 |
11752 |
【市況】日経ジャスダック平均株価6日続伸、短期志向の個人投資家の買い

日経ジャスダック平均株価は6日続伸した。終値は前日比2円25銭高い2560円16銭と、1月13日(2560円50銭)以来およそ5カ月ぶりの高値を付けた。
東証1部の主力株がさえないなか、値動きの軽い新興企業株には短期志向の個人投資家の買いが入った。半面、高値圏とあって目先の利益を確定する目的の売りも出て上値は重かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で307億円、売買高は5985万株だった。
個別銘柄ではエヌアイデイ、アルファクスFS、T&Cメディカル、ナガオカがストップ高。アルファクスやサン電子、マクドナルドは上昇した。半面、リプロセル、平田機工、カルナバイオ、ブロッコリー、フィスコが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は4日続伸、Hameeなどがストップ高

東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前日比2.39ポイント高い1165.55だった。個別銘柄ではHamee、シリコンスタジオ、グローバルウェイ、GMOテックがストップ高。ブランジスタやそーせい、アキュセラが上昇した。半面、JIGSAWやグリンペプ、ミクシィ、鎌倉新書、UMN、REMIXが下落した。