
【大引け概況】
9日の日経平均株価は3日ぶりに反落した。前日比162円51銭安の1万6668円41銭で終えた。
外国為替市場で円が買われ1ドル=106円台半ばまで円高が進行、これを受けて輸出主力株中心に売りが出た。4月の機械受注統計の低調な内容も重荷となった。下げ幅は後場、200円を超える場面があった。
一方、原油など商品相場の上昇が資源関連株の買いを誘い、相場全体を下支えした。
内閣府が朝方発表した4月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力除く民需」の受注額(季節調整済み)は、前月比11.0%減だった。単月の減少率は2014年5月以来、1年11カ月ぶりの大きさで、QUICKの市場予想(3.7%減)も下回り、設備投資意欲の鈍さが機械株などの売りを促した。
あすのメジャーSQ(株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数)算出を控え、押し目を積極的に拾う動きにも乏しかった。
JPX日経インデックス400も3日ぶりに反落した。終値は前日比130.69ポイント安の1万2043.82だった。
東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、終値は同13.56ポイント安の1337.41だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7853億円、売買高は16億8404万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1280と全体の65%を占めた。値上がりは541、変わらずは136銘柄だった。
個別では、トヨタ自動車が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも売られた。ソフトバンク、村田製、ファナック、ファーストリテイリングも下げた。
クボタ、宮越ホールディングス、ネクシィーズグループ、日本精工、クレディセゾンの下落も目立った。
一方、国際石開帝石や石油資源が上昇し、新日鉄住金や住友鉱も高い。傘下の米原子力子会社のインドにおける原子炉建設を材料視して東芝が年初来高値を更新した。
ブイ・テクノロジーが買われ、ディップも高い。日新電機が大幅高、日本エンタープライズ、ハーツユナイテッドグループが値を飛ばした。
東証2部株価指数は小幅に3日続伸した。大引けの2部指数は、前日比3.31ポイント高の4392.40となった。
個別銘柄ではOak、フライト、昭和HD、ヨネックス、DITが買われた。半面、川本産業、DNA研、ぷらっと、朝日インテクやアートSHDが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
16,668.41 |
-162.51 |
日経平均先物 |
16,630.00 |
-220.00 |
TOPIX |
1,337.41 |
-13.56 |
TOPIX先物 |
1,332.50 |
-17.50 |
東証2部指数 |
4,392.40 |
3.31 |
JASDAQ |
2,557.91 |
3.18 |
マザーズ |
1,163.16 |
6.68 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1684040 |
1785335 |
東証2部 |
63280 |
16649 |
【市況】日経ジャスダック平均株価5日続伸、5カ月ぶりの高値

日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。終値は前日比3円18銭高い2557円91銭と、1月13日(2560円50銭)以来、およそ5カ月ぶりの高値を付けた。
投資資金が新興企業株に向かった。市場では「バイオ関連株などテーマ性があり、値動きの軽い銘柄に個人投資家の資金が集まった」との声が出ていた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で504億円、売買高は8054万株だった。
個別銘柄では日本ラッド、T&Cメディカル、シャクリーGG、昭和真空、リプロセル、セプテニHDが上昇した。半面、FVC、IGポート、プロパティA、ブロッコリー、アパマンショップ、タツモ、アイサンテクは下げた。
【市況】東証マザーズ指数は3日続伸、DMPがストップ高

東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前日比6.68ポイント高い1163.16だった。
個別銘柄ではDMPがストップ高。エンバイオHD、ヘリオス、Hamee、そーせいやJIGSAW、サンバイオ、ヘリオスが買いを集め、アキュセラも高い。一方、ブランジスタやグリンペプ、アドウェイズ、メディアS、フリークアウト、GMOテックが下げた。