[10時の概況]
9日10時現在の日経平均株価は前日比121円53銭安の1万6709円39銭で推移している。
107円台を割り込むなど円高が進行、東京市場には輸出主力株を中心に重荷となっている。あすにメジャーSQ(株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数)算出を控えており、需給面の思惑から、為替動向を絡めた仕掛け的な売買にボラティリティが高まる場面もありそうだ。
また、朝方に内閣府が発表した4月の機械受注統計がふるわず、連想売りが建設機械株などに広がり相場の重荷となった。
4月の機械受注統計では民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比11%減で、単月の減少率は1年11カ月ぶりの大きさだった。QUICKが事前にまとめた民間の予測中央値の3.7%減を下回り、設備投資の先行きへの警戒感が広がっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を拡大した。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4615億円だった。売買高は4億9541万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1249と、全体の64%を占めた。値上がりは511、変わらずは193銘柄だった。
業種別では33業種中4業種が値上がり。1位は鉱業で、以下、石油・石炭、鉄鋼、食料と続く。値下がり上位には保険、銀行、空運が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は13.34円の押し下げでファストリがトップ。以下、ソフトバンクが4.82円、セコムが3.92円、テルモが3.53円と続いている。
プラス寄与度トップはダイキンで、日経平均を2.24円押し上げている。次いで住友鉱が1.24円、スズキが1.10円、明治HDが1.02円と続く。
個別では日立建機や三菱電が下落した。ファストリやソフトバンクは下げた。村田製やソニーも下落した。一方、新日鉄住金や住友鉱が上昇した。スズキは上げた。ペプドリやOLCも上昇した。
東証2部株価指数は小幅に続伸した。象印やエスクロAJが上げた。一方、朝日インテクやアートSHDが下げた。
225先物はGS・ナティクス・メリル・ソジェン・クレディが買い越し。
野村・アムロ・みずほ・モルスタ・UBS・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・メリル・三菱・モルスタ・アムロが買い越し。
野村・クレディ・JP・GS・UBS・ドイツ・バークレイズが売り越し。
外資系等はヘリオス(4593)、サンバイオ(4592)、楽天(4755)、富士通ゼ(6755)、ハマキョウレックス(9037)に注目