
【大引け概況】
7日の日経平均株価は反発し、前日比95円42銭高の1万6675円45銭で終えた。
前日の欧米株高や原油市況の反発、為替のドル高・円安基調などを受け、主力株を中心に広範囲に買いが優勢の流れとなった。
イエレンFRB議長6日の講演では、利上げ時期には言及しなかったものの、緩やかな利上げ方針を維持する考えを示したことから、ドルの買い戻しに反映された。
日経平均は寄り後買いが続かず、朝方はいったんマイナス圏に沈む場面もあったが、売り物薄のなかで下値に対しても底堅さを発揮し、その後は再び上値指向に。原油市況上昇を手掛かり材料に石油関連や商社株が買われ全体相場を支えた。
外国為替市場で円相場が1ドル=107円台後半の円安・ドル高に振れ、電機や機械など輸出関連株が買われた。3日発表の5月雇用統計を受けて一時1ドル=106円台まで振れた円相場に対して一段の円高が警戒されていたが、7日の円高一服に伴い買い安心感が広がった。
海外収益の目減りを警戒した売りが弱まり、村田製、コマツ、ファナックといった主力株が上昇し、株価指数を押し上げた。6日のNY原油先物が反発し、資源開発の国際石開帝石や石油元売りのJXなど石油関連株にも買いが入った。
JPX日経インデックス400は反発し、終値は前日比77.46ポイント高の1万2083.08だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、8.34ポイント高の1340.77で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆7798億円。売買高は16億1468万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1152と、全体の約59%を占めた。値下がりは642、変わらずは162銘柄だった。
個別では、6日に2016年2~4月期連結決算を発表したピジョンは大幅高。富士通と東芝は上昇し、T&DとMS&ADが上げた。住友鉱と関西電の上げも大きかった。宮越ホールディングスはストップ高、コロプラ、三井化学、荏原などの上げ足も目立った。ブイ・テクノロジ、村田製作所、アルプス電気も大きく買われた。
一方、OLCとJTが下落し、スズキと味の素の下げも目立った。JALは年初来安値を更新した。クミアイ化学工業が急落、鳥貴族、日本化薬なども大きく下落した。JVCケンウッドが売られ、ガリバーインターナショナル、西武ホールディングス、日本製紙なども値を下げた。
東証2部株価指数は反発した。大引けの2部指数は、前日比1.4ポイント高の4382.77となった。
個別銘柄では フォーシーズ、Oak、ベネ・ワン、ケイアイ不、ケミプロ化成、ローツェ、トレックスセミなど買われた。半面、Jミート、小島鉄、フライト、RVH、朝日インテクが下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,675.45 |
95.42 |
日経平均先物 |
16,700.00 |
140.00 |
TOPIX |
1,340.77 |
8.34 |
TOPIX先物 |
1,344.50 |
12.50 |
東証2部指数 |
4,382.77 |
1.40 |
JASDAQ |
2,553.93 |
7.57 |
マザーズ |
1,141.61 |
11.37 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1614680 |
1779892 |
東証2部 |
66330 |
14843 |
【市況】日経ジャスダック平均株価3日続伸、リプロセルとニッピがストップ高

日経ジャスダック平均株価は小幅に3日続伸した。終値は前日比7円57銭高い2553円93銭だった。東証1部の主力株が動意を欠くなか、値動きの軽い銘柄で短期的な値幅取りを狙う買いが広がった。理化学研究所がiPS細胞による移植治療で新規の臨床研究を始めると発表したことをきっかけに、バイオ関連株に物色が広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で411億円、売買高は6675万株だった。
個別銘柄ではリプロセル、ニッピがストップ高。fonfun、小田原機、平田機工、アテクト、SE H&I、リバーエレテクシンバイオが上昇した。
半面、日本ラッド、日ダイナミク、チエル、カーディナルが下落した。
【市況】東証マザーズ指数は反発、ホットリンクなどがストップ高

東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比11.37ポイント高い1141.61だった。そーせいやブランジスタが上昇し、セレスとオンコリスは下落した。
個別銘柄ではホットリンク、コラボス、ヘリオス、グリーンペプタイがストップ高。ビリングシス、あんしん保証、ドリコム、シリコンスタジオなど買われた。半面、オンコリスバイオ、セレス、ハイアス&Co、エディアは売られた。