[10時の概況]
7日10時現在の日経平均株価は前日比11円88銭高の1万6591円91銭で前日終値をはさみ一進一退の展開となっている。
外国為替市場で円相場は1ドル=107円台前半の円高・ドル安に振れ、輸出採算の悪化を懸念した売りがふたたび優勢になる場面があった。円相場をにらんで株価指数が小幅に上下に動く展開が続いている。反発して始まったトヨタが前日終値を下回ったことも投資家の心理を冷やした。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も一時、前日終値を割り込んだ。
原油高に伴い石油関連株に買いが入ったことが株価指数の下支えになった。前日のニューヨーク原油先物が一時1バレル49ドル台後半まで反発し、資源開発の国際石開帝石と石油資源が堅調に推移している。石油元売りのJXと出光興産もしっかりだ。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4810億円、売買高は5億122万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1057と、全体の約54%を占めた。値下がりは675、変わらずは216銘柄だった。
業種別では33業種中22業種が値上がり。1位は鉱業で、以下、石油・石炭、その他製品、機械と続く。値下がり上位には空運、パルプ・紙、情報・通信が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはファナックで、日経平均を10.39円押し上げている。次いで日東電が3.41円、アルプスが3.29円、TDKが3.14円と続く。
マイナス寄与度は10.2円の押し下げでファストリがトップ。以下、ソフトバンクが8.24円、KDDIが2.82円、東エレクが2.39円、日清粉Gが2.24円と続いている。
村田製とコマツは上げ幅を拡大。東ガスと関西電も一段高。富士通と東芝の日中の高値圏で推移している。一方、武田とデンソーは下げ幅を広げた。ソフトバンクとJTも売りにおされている。
東証2部株価指数も反発して始まったが、前日終値をはさんだ値動きとなっている。ベネ・ワンとローツェが上げ、JミートとDITが下げた。
テクニカル的にはキューブシス(2335)、ハウス食品(2810)、ブロンコB(3091)、コスモス薬(3349)、ヒトコム(3654)、レンゴー(3941)、インテージ(4326)、日オラクル(4716)、丸一管(5463)、IBJ(6071)、協栄産業(6973)、良品計画(7453)、キングジム(7962)、富士ソフト(9749)が動兆。