
【前引け概況】
6日午前の日経平均株価は反落した。前引けは前週末比189円28銭安の1万6452円95銭だった。
前週末発表の米雇用統計を受け、米国の早期利上げ観測が後退。外国為替市場で円高・ドル安が急速に進み、輸出関連株を中心に売られた。トヨタや富士重など自動車株のほか機械株の一角が安い。
日経平均は前週末のシカゴ日経平均先物にサヤ寄せするかたちで一時1万6300円台前半まで下げた。ただ、前引け段階では1万6400円台半ばまで下げ渋っている。
3日の米株式市場では、利上げ観測の後退で金融株が売られた。この流れを引き継ぎ、東京市場でも三菱UFJや三井住友FGなどの銀行株の下げも目立った。
朝方の売りが一巡した後は、日経平均はじりじりと下げ幅を縮めた。相対的に海外の景気変動の影響を受けにくい陸運株や食料品株など内需株の一角に買いが入り相場を下支えした。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8442億円、売買高は9億2864万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割弱にあたる1535、値上がりは324、変わらずは95だった。
神戸地検と兵庫県警が金融商品取引法(インサイダー取引)の容疑で6日に関係者らを一斉聴取する方針を固めたと伝わった神戸物産が安い。日経平均への影響度が大きいファストリやファナックも下げた。鹿島、三井造船なども安い
半面、保有するガンホー株を売却する方針を発表したソフトバンクが小幅に上げた。明治HDや日本ハムなど食品株の一角にも買いが入った。日本エンタープライズが大商いで急騰となったほか、宮越ホールディングスは値幅制限いっぱいに買われるなど材料株の一角が物色人気に。コロプラが大幅高と目立っている。
東証2部指数は反落した。前引けの2部指数は、前週末比17.14ポイント安の4368.75となった。
個別銘柄ではぷらっと、ローツェ、瑞光、朝日インテク、アートSHD、サイオスは売られた。一方、フライトがストップ高。ソトー、スリープロ、アイレップ、SFJ、ジオスター、Jミートなど買われた。
【市況】日経ジャスダック平均反落、大塚家具などが売られる

<日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前週末比8円00銭安の2537円79銭だった。3日発表の米雇用統計を受けて外国為替市場で円高・ドル安が進んだ。東証1部の主力銘柄に売りが膨らみ、新興市場でも投資家心理が悪化した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で150億円、売買高は3591万株だった。FVCやチエルが下落した。前週末3日に16年12月期の最終損益が6年ぶりの赤字の見通しだと発表した大塚家具が下げた。
個別銘柄では文教堂HD、大塚家具、FVC、構造計画、アスコットやマクドナルドも下落した。一方、シンバイオやタツモが上げた。クリムゾン、タツモ、岡本硝子、昭和真空、ハビックス、ソフトフロンも上昇した。
も値上がり率上位に買われた。
【市況】東証マザーズ指数は反落、アンジェスなどが売られる

東証マザーズ指数は反落した。前引けは前週末比17.27ポイント安い1120.72だった。個別銘柄ではメディビ、アンジェス、ソネットメディア、MRT、そーせい、ブランジスタ、エディアやアキュセラが下げた。半面、あんしん保証がストップ高。いい生活、イード、JIGSAWやオンコリスが上昇した。sMedio、ハイアス&Co、モブキャス、グリンペプも上げた。