
【大引け概況】
3日の日経平均株価は3日ぶりに反発した。前日比79円68銭高の1万6642円23銭で終えた。
前日の米株高や原油先物相場の上昇を受け、投資家心理が改善した。時価総額の大きいファストリが大幅高となり指数を押し上げた面も大きかった。ただ、日本時間今晩に予定される米5月の雇用統計発表を前に、これを見極めたいとの思惑から、買い一巡後は伸び悩んだ。
日経平均は小幅ながら下げる場面もあった。
前日2日の欧州中央銀行(ECB)理事会は、金融政策の現状維持を決定した。3月に追加の金融緩和を実施したため政策の据え置きは市場の想定通りだった。同日の石油輸出国機構(OPEC)総会では増産凍結を見送ったが、足元の原油先物相場がすでに上昇基調にあり、結果に失望した売りは限られた。いずれも相場への影響は限定的だった。
5月の既存店売上高が前年同月比5.9%増となったファストリが7%高まで終え、1銘柄で日経平均を76円押し上げた。
JPX日経インデックス400も3日ぶりに反発した。終値は前日比42.95ポイント高の1万2047.90だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、5.42ポイント高の1337.23で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆7695億円と2兆円を下回った。売買高は16億7049万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1196と全体の61%を占めた。値下がりは600、変わらずは160銘柄だった。
個別では、ソニーやJT、小野薬、武田が上げた。午前に16年6月期の業績見通しの上方修正を発表したペプドリが大幅高となり、東証1部の売買代金ランキングで首位だった。コマツやクボタも高い。日本エンタープライズが築地市場とのEC子会社設立を材料に一時値幅制限いっぱいに買われ、ハーツユナイテッドグループ、イーレックスも値を飛ばした。
一方、ソフトバンクや東芝、新日鉄住金が売られ、東ガスの下げが目立った。米アップルのスマートフォン(スマホ)の販売鈍化への懸念からTDKやアルプスも下落した。
ジャパンディスプレイが売られ、富士重工業なども軟調に推移した。
J.フロント リテイリング、日本取引所グループも安い。
東証2部株価指数も3日ぶりに反発した。大引けの2部指数は、前日比24.01ポイント高の4385.89となった。個別銘柄ではフライトがストップ高。エルミック、インテリックス、ぷらっと、朝日インテクやRVH、ジオスターが上げた。一方、アートSHDやバリューHR、ヨシックス、タカトリ、相模ゴムは下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,642.23 |
79.68 |
日経平均先物 |
16,660.00 |
70.00 |
TOPIX |
1,337.23 |
5.42 |
TOPIX先物 |
1,340.00 |
4.50 |
東証2部指数 |
4,385.89 |
24.01 |
JASDAQ |
2,545.79 |
6.72 |
マザーズ |
1,137.99 |
29.52 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1670490 |
1769591 |
東証2部 |
48330 |
13449 |
【市況】日経ジャスダック平均は前日比6円72銭高、3日ぶり反発。

日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反発した。終値は前日比6円72銭高い2545円79銭だった。原油高や前日の米株高を背景に投資家心理が改善した。もっとも日本時間3日夜に米利上げの先行きを占ううえで重要な5月の米雇用統計の発表を控え、積極的な買いは手控えられた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で307億円、売買高は7326万株だった。個別銘柄では日本ラッドがストップ高。チエル、マクドナルド、ソフィアHD、スマートバリュー、ニューテック、内外テック、パピレスが上昇した。半面、カーディナル、FVCやアスコット、アイサンテク、アルファクスFSは下落した。
【市況】東証マザーズ指数は3日ぶり反発、GMOテックなどがストップ高
東証マザーズ(大引け)=
東証マザーズ指数は3日ぶりに反発した。終値は前日比29.52ポイント高い1137.99だった。そーせいやブランジスタなど時価総額の大きい銘柄が後場に強含み、指数をけん引した。
個別銘柄ではモブキャス、エディア、GMOテックがストップ高。Aiming、オンコリスバイオ、メドレック、SHIFT、DDSなど高い。一方で、ジグソーがストップ安。メディビ、エナリス、メタップス、REMIX、アキュセラやエナリス、FFRIは安かった。