[10時の概況]
3日10時現在の日経平均株価は前日比85円44銭高の1万6647円99銭で推移している。
やや伸び悩んでいる。
日経平均株価は反発で始まった。前日の米株式相場やニューヨーク原油先物相場が上昇し、投資家心理が改善した。
日経平均株価は前日までの続落で672円下落していたため、値ごろ感から当面の戻りを狙った買いも入りやすくなっている。
海外の注目イベントなどを控えて積極的の買い進む動きは続いていない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小高い。
石油輸出国機構(OPEC)は2日に開催した総会で増産凍結を見送った。直近の原油先物相場は2月に安値を付けてから堅調に推移しており、増産凍結を失望する向きは限られた。一方、米国の石油在庫統計では在庫減による需給の引き締まりが意識され、前日の原油先物相場が小幅に上昇し、資源関連株などの買いを誘っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4864億円だった。売買高は4億8259万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1284と、全体の66%を占めた。値下がりは471、変わらずは194銘柄だった。
日経平均プラス寄与度トップは、前日に発表した5月の既存店売上高が前年同月比5.9%増となったファストリが急伸しており、現時点、ファストリ1銘柄で日経平均を約80円押し上げている。
次いでKDDIが4.24円、セブン&アイが2.82円、ソニーが2.39円と続く。
マイナス寄与度は5.41円の押し下げでエーザイがトップ。以下、コナミHDが4.51円、TDKが3.14円、トレンドが2.75円と続いている。
業種別では33業種中24業種が値上がり。1位は水産・農林で、以下、小売、繊維、サービスと続く。値下がり上位には電気・ガス、空運、保険が並んでいる。
個別では、ソニーや東芝が上昇した。コマツや日立建機もしっかり。セブン&アイやJTも上昇した。一方、TDKや村田製が下落し、トヨタが朝高後下げに転じている。東ガスの下げが目立つ。
東証2部株価指数は反発した。朝日インテクやインテリクスが上昇した。半面、バリューHRやアートSHDが下げた。