[寄り付きの概況]
1日前場寄り付きの日経平均株価は反落で始まった。寄り付きは前日比137円安の1万7097円で、その後は1万7100円を挟んで推移している。
連休明けとなった31日の米国市場では、経済指標が相次いで市場予想を下回ったことや、利上げへの警戒感が強まったことなどが嫌気され、NYダウは86ドル安となった。為替相場も1ドル=110円台半ばまで円高方向に戻しており、こうした流れを受けて東京市場では直近の上昇に対する利益確定売りが先行している。
主力の輸出関連企業の採算改善期待がやや後退し、トヨタやパナソニックなどに売りが先行した。日経平均が前日までの5日続伸で700円あまり上昇していたため、目先の利益を確定する目的の売りも出やすくなっている。
半面、保有する中国の電子商取引大手アリババ集団の株式の一部を売却すると発表したソフトバンクが大幅に上昇しており、指数を下支えしている。
一方、ファストリやファナックなど値がさ株に裁定取引の解消に伴う売りが出て、指数を押し下げている。
財務省が発表した2016年1~3月期の法人企業統計では、金融業と保険業を除く全産業の設備投資額が前年同期比4.2%増えた。ただ、安川電やオークマなど機械株に設備投資増加を好感した買いは目立っておらず、株式相場の反応は乏しい。
JPX日経インデックス400も反落している。前日比90ポイント安の1万2362で始まり、その後は水準をやや切り下げている。東証株価指数(TOPIX)も反落して始まった。
個別では、ホンダや日産自など自動車株のほか、三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGなどメガバンクも軒並み下げている。武田やソニー、村田製が安い。半面、前日に燃費データの不正測定を巡り、実際の燃費に影響はなかったと国土交通省に報告したスズキが上昇。ネクシィーズも買われている。NECがTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した航空電子が急伸している。
225先物はモルスタ・UBS・GS・バークレイズが買い越し。
野村・大和・三菱・ソジェン・クレディが売り越し。
TOPIX先物はクレディ・JP・大和が買い越し。
メリル・モルスタ・パリバ・三菱・みずほが売り越し。
外資系等はダイフク(6383)、ツバキ(6464)、日光電(6849)、
電通(4324)、光通信(9435)、じげん(3679)、
応化工(4186)に注目。
テクニカル的には大成建(1801)、リニカル(2183)、オプト(2389)、ダイワボウ(3107)、ダイニック(3551)、エムアップ(3661)、日産化(4061)、クレハ(4023)、戸田工(4100)、ネクシーズ(4346)、中国塗(4617)、明光ネット(4668)、日コン(5269)、カーボン(5302)、ホッカン(5902)、東京綱(5981)、やまびこ(6250)、ナブテスコ(6268)、竹内製作(6432)、オリジン(6513)、OKI(6703)、アルプス(6770)、日電波(6779)、新電元(6844)、ニチユ(7105)、太平洋(7250)、マツダ(7261)、カッパ(7421)、黒田電(7517)、ネットワン(7518)、日本ライフ(7575)、ピジョン(7956)、内田洋(8057)、愛媛銀(8541)、ジャクス(8584)、レオパレス(8848)、ワイヤレス(9419)が動兆。