
【前引け概況】
27日午前の日経平均株価は続伸した。前日比73円86銭高の1万6846円32銭で前場を終えた。
きょう前場の東京株式市場は、前日の欧州株が総じて堅調だったほか、米国株市場でもNYダウが上昇一服もナスダック指数は小幅続伸するなどリスク選好ムードが優勢だった。伊勢志摩サミットは午前中にG7首脳宣言が採択され、財政を伴う景気刺激策への期待が高まったことも下値を支えた。
安倍晋三首相は26日、サミットで世界経済の現状についてリーマン・ショック並みの危機が起きてもおかしくないとの認識を示した。消費増税の先送りの観測が強まり、国内景気が落ちこむ懸念が薄れた。
原油先物相場が堅調に推移して資源関連に買いが入った。朝方から外国為替相場が対ドルでやや円安・ドル高に振れて輸出株にも買いが入った。
もっとも、日経平均は一時1万6900円台まで上昇したが、その後は伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で7816億円と今年最低の売買代金だった24日の前引けの7736億円とほぼ同水準だった。売買高は8億6798万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は987と、全体の51%を占めた。値下がりは795、変わらずは162銘柄だった。
個別では、金融の三菱UFJや三井住友FGが上昇した。国際石開帝石や石油資源が上げた。前日に2017年3月期の業績見通しを発表したアイシンが上昇した。東芝やガンホーも上げた。FPG、コナミホールディングスなども高い。
一方、ファストリやファナックが下落した。トヨタやホンダは下げた。花王やファミリーMも下落した。新日本科学が大幅安、タカタも売られた。ノーリツ鋼機、日立建機などの下げも目立っている
東証2部株価指数は続落した。前引けの2部指数は、前日比6.86ポイント安の4350.01となった。
個別銘柄ではぷらっと、エスクローAJ、三機サービス、アートSHDやRVHが下落した。一方、光陽社やセントラル総、ランドコンピュータ、トレックスセミが上昇した。
【市況】ジャスダック平均 続落、ブロッコリーなどが売られる

日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比3円28銭安い2514円68銭となった。新興株式市場の銘柄は最近、値動きが突然激しくなる傾向が見らるため、「同じ小型株でも東証1部を手掛ける個人投資家が増えている」という。
買いが手控えられ、薄商いのなか小口の売りで下落する銘柄が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で174億円、売買高は3443万株。個別銘柄では、ガーラやブロッコリー、FVC、ウッドフレンズが下落した。半面、ドーンやサン電子、構造計画、リバーエレテク、チエル、シーシーエスは上昇した。
【市況】東証マザーズ指数は反発、ソネットメディアがストップ高

東証マザーズ指数は反発した。前引けは前日比6.46ポイント高い1094.56だった。
個別銘柄ではソネットメディアがストップ高。そーせいやアカツキ、sMedio、デザインワン、ネットイヤー、エボラブルアジア、JIGSAWが上昇した。
一方で、ヒューマン・メタボ、ブランジスタ、ハイアス&Co、グリンペプ、DMPは下落した。