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05月25日 個別銘柄情報 [3180]ビューティガレージ

[5月25日更新]

ビューティガレージは年初来高値圏で強基調、17年4月期も収益拡大基調期待

 ビューティガレージ<3180>(東マ)は、美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手で、開業・経営ソリューション事業も展開している。16年4月期増収増益・増配予想で、17年4月期も収益拡大基調が期待される。円高傾向は輸入仕入価格低下で売上総利益にプラス要因となる。株価は年初来高値圏で推移して強基調だ。中期成長力を評価して15年6月の上場来高値を目指す展開だろう。なお6月9日に16年4月期決算発表を予定している。

■美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手

 美容サロン向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネット通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルを展開している。

 理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力としている。

 さらにサロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業も展開している。グループ子会社は、店舗設計・施工事業のタフデザインプロダクト、美容師など求人マッチングサイト運営のサロンキャリア、アイラッシュ(まつ毛エクステ)商材卸売および開業・経営支援事業のアイラッシュガレージの3社である。

 中間流通を省いたダイレクト販売と大量一括購入による国内最安値保証、自社開発の「WEB&リアル店舗連動型」基幹POSシステム、自社物流センターを保有して業界をリードする利便性の高い配送サービス、中古・格安PB商品と開業支援ソリューションで新規開業者を集める仕組み、物販とソリューションのワンストップサービスでリピート利用に繋げる仕組みなどを強みとしている。

■オンラインショップのアクティブユーザ数は増加基調

 販売チャネルは、15年4月末時点の登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」のオンラインショップ販売を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールーム(15年5月に千葉支店を東京本社総合ショールームに統合して全国9拠点)での販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。

 15年4月期の物販事業の販路別売上構成比を見ると、オンラインショップ販売58.2%、電話・FAX21.1%、ショールームへの来店18.3%だった。オンラインショップ販売が増加基調である。商品別売上構成比はPB機器50.0%、PB化粧品10.1%、NB機器17.2%、NB化粧品18.8%だった。SPA(製造直販)方式で自主開発したオリジナルブランド(PB)が全体の6割超を占めている。

 また15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は、14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座だった。このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザ数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザ比率は同0.3ポイント上昇の32.4%だった。

 ソリューション事業では合計11の周辺ソリューションWEBサイトを運営している。15年3月にはサロンの開業・経営・教育に関する各分野のエキスパートによるセミナー情報サイト「BGアカデミー」を開設した。

■サロンコンシェルジュNO.1企業を目指す

 中期経営計画では高い収益性と継続的な成長を可能とするビジネスモデルを確立し、開業と繁盛を総合支援するサロンコンシェルジュNO.1企業を目指している。そして目標数値に17年4月期の売上高100億円、経常利益7億円を掲げるとともに、一段の認知度・信用力向上に向けて早期の東証1部上場を実現する方針だ。

 成長に向けた重点戦略としては、美容業界のBtoB電子商取引市場における圧倒的NO.1地位を確立するIT戦略、SPA方式活用によって売れる商品を開発するメーカー戦略、リピート商材拡充によりフロー&ストック型収益構造に転換する専門商社戦略、開業支援・経営ソリューション充実によって総合受注を促進するワンストップソリューション戦略を掲げている。

 物販事業では、リピート商材である化粧品・消耗品の販売を拡大するとともに、機器分野ではPB商品、化粧品分野ではNB商品の品揃えを強化する。また物流コスト低減に向けて中国・広州に「HUB倉庫」を新設運用開始した。中国から日本に輸送する商品を保管料の安い中国の「HUB倉庫」に一旦集めて検品などを行う。そして保管料の削減、効率的な輸送、不良品の早期発見に繋げる。

■サイト利便性向上や品揃え拡充を強化

 15年6月にはプロ向け美容業界の商材仕入用として国内初となるスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」を導入した。商品に記載されたバーコードやQRコードをスマホで読み取るだけで、商品をカートに入れて発注できるバーコードリーダ機能などを搭載した。美容サロンにおける消耗品などの発注業務を簡素化して担当者の発注業務負担を軽減でき、当社への発注増加に繋げる。

 またクレジット決済サポートサービス「サロン決済ナビ」をオープンした。美容業界最安値クラスの決済手数料で、国内主要クレジットカード会社に対応している。エステサロン専用クレジット決済なども用意して、各サロンに適した決済端末の導入をサポートするサービスだ。

 15年7月には、ソニー<6758>が15年2月発表した肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。

 15年7月にはインターネットBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」の提供を開始した。専用機器、設置工事、著作権手続が不要で、BGMアプリをパソコン、タブレット、スマートフォンにダウンロードして、アンプ、スピーカーを接続するだけで利用できるサービスだ。月額課金収入のビジネスモデルとなる。

 15年11月には、美容家電最大手のヤーマン<6630>がサロン専売第一弾としてOEM製造する業務用トリートメント機器を、ビューティガレージブランドのエステサロン向け商品「Quattro Burst Cavi(クワトロバーストキャビ)」として販売開始した。1台でフェイスとボディのトリートメントが完結する小型かつ高性能の画期的な日本製業務用トリートメント機器である。

 15年11月には総合印刷会社の帆風(東京都)と共同で、サロンの印刷用途に特化した印刷通販サイト「サロンプリント」を開始した。名刺、ショップカード、DM、チラシ、看板などサロン運営・集客に必要なツールを豊富なデザインテンプレートから選んで、サロン運営者・担当者でも簡単に制作できる操作性を装備している。

■マーケットプレイス型販売など周辺領域への展開を加速

 16年1月には、他の美容商材卸業者が顧客サロンに対してマーケットプレイス方式で販売できるシステムを、当社の日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」内に装備し、中古美容機器販売事業においてマーケットプレイス型販売をスタートした。

 顧客サロンは複数の中古販売業者が持つ商品を当社の通販サイト上において比較検討・購入することが可能となり、ネット通販ならではの利便性が向上する。委託先の販売業者は、当社が提供する専用管理画面から販売したい商品を掲載し、受注後に納品先顧客データを当社から取得して発送手配する。最小限の労力で効率的に販売促進することが可能になる。

 16年3月には、ノーリツ鋼機<7744>の子会社で歯科医院業界向けカタログ通販大手のフィード社(横浜市)と業務提携した。同社のPB商品として販売する歯科・医療機関向け機器・材料等を当社が製造(OEM)受託する。歯科業界では「治療」中心の従来型診療から、治療が必要となる状態を未然に防ぐ「予防治療」「定期管理」治療へと移行しており、欧米諸国では審美目的の「ホワイトニングサロン」や口腔ケア目的の「予防サロン」など歯のケアを目的とした「サロン」が急増している。

■美容サロン新規開業が多い第4四半期(2月~4月)の構成比高い収益構造

 15年4月期の四半期別の業績推移を見ると、売上高は第1四半期(5~7月)16億70百万円、第2四半期(8~10月)18億44百万円、第3四半期(11~1月)16億99百万円、第4四半期(2~4月)20億62百万円、営業利益は第1四半期51百万円、第2四半期1億25百万円、第3四半期79百万円、第4四半期1億21百万円だった。

 収益面の季節要因としては、第3四半期は年末年始で美容サロンの開業が少ないため低水準となり、美容サロンの新規開業が集中して美容機器の需要が高まる第4四半期(2月~4月)の構成比が高い収益構造である。15年4月期のROEは14年4月期比3.5ポイント上昇して18.0%、自己資本比率は同3.3ポイント低下して51.9%だった。

■16年4月期第3四半期累計は減益だが大幅増収基調に変化なし

 前期(16年4月期)第3四半期累計(5~1月)の連結業績は、売上高が前年同期比14.7%増の59億82百万円、営業利益が同18.1%減の2億09百万円、経常利益が同24.3%減の2億05百万円、そして純利益が同23.9%減の1億25百万円だった。

 円安に伴う輸入仕入価格上昇、カタログ通販誌の発刊費用、中期成長に向けた先行投資などで減益だったが、大幅増収基調に変化はないようだ。16年1月末時点のアクティブユーザ(過去1年間に1回以上購入したユーザ)数は8万4052口座で同9332口座(同12.5%増加)増加した。

 売上総利益は9.2%増加したが、売上総利益率は32.4%で同1.6ポイント低下した。販管費は13.8%増加したが、販管費比率は28.9%で同0.2ポイント低下した。営業外では為替差損益が悪化(前々期は差益13百万円計上、前期は差損6百万円計上)した。

 セグメント別動向を見ると、物販事業は売上高が同15.7%増の46億98百万円、営業利益(連結調整前)が同13.4%減の2億76百万円だった。売上面では、サロン専売品を一般のネットショップやディスカウントストアに転売する不正流通・不正取引が美容業界内で増加している事態を受け、サロン審査を厳格化した影響でエステティックサロン向け化粧品・消耗品の売上がやや低迷した。ただしオンラインショップ販売は約27%増と好調だった。利益面では円安による輸入仕入価格上昇や、理美容室向けおよびエステ・ネイルサロン向けカタログ通販誌「BG STYLE」発刊費用も影響して減益だった。

 店舗設計事業は大型案件が少なく売上高が同12.1%増の10億71百万円だが、営業利益が同13.8%減の49百万円だった。その他周辺ソリューション事業は、居抜き不動産仲介サービスや集客支援サービスなどが好調で売上高が同7.3%増の2億12百万円、営業利益が同2.2倍の31百万円だった。

 なお四半期別業績推移を見ると、売上高は第1四半期(5~7月)19億94百万円、第2四半期(8~10月)21億32百万円、第3四半期(11~1月)18億56百万円、営業利益は第1四半期67百万円、第2四半期1億09百万円、第3四半期33百万円だった。第3四半期は季節要因で低水準となりやすい収益構造である。

■16年4月期増収増益・増配予想、17年4月期も収益拡大基調期待

 前期(16年4月期)通期の連結業績予想(6月9日公表)については、売上高が前々期(15年4月期)比16.7%増の84億88百万円、そして営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。配当予想は年間5円60銭(期末一括)としている。前々期の年間4円80銭(期末一括、15年5月1日付株式5分割遡及修正後)との比較で実質的に80銭増配となる。配当性向は11.1%となる。

 品揃えの強化、サイトの利便性向上、認知度・信用力の向上、15年6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」および15年発刊カタログ通販誌「BG STYLE」などの効果で、アクティブユーザ数が増加基調である。さらにオリジナルブランドの開発強化、中国広州におけるHUB倉庫運用、EC上でのマーケットプレイス型販売の効果も期待される。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が70.5%、営業利益が44.8%、経常利益が44.8%、純利益が41.5%だった。低水準の形だが第4四半期の構成比が高い収益構造である。また足元の円高傾向は輸入仕入価格を押し下げて売上総利益にプラス要因となりそうだ。通期ベースで増収増益基調に変化はないだろう。そして今期(17年3月期)も収益拡大基調が期待される。

■16年4月期末から株主優待制度を導入

 1月16日に株主優待制度の導入を発表した。対象株主については、初回は16年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して3ヶ月以上保有する株主を対象とする。その後は毎年4月30日現在で1単元(100株)以上を継続して1年以上保有する株主を対象とする。

 優待内容は、該当株主1名につき、希望小売価格にて3000円相当分の当社オリジナルブランド商品を贈呈する。

■株価は年初来高値圏で強基調

 株価の動きを見ると、16年4月期増配を好感して4月18日に年初来高値となる1018円まで上伸した。15年9月以来の1000円台である。その後は利益確定売りで反落する場面もあったが、概ね年初来高値圏で堅調に推移している。

 5月24日の終値914円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS50円54銭で算出)は18倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間5円60銭で算出)は0.6%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS252円39銭で算出)は3.6倍近辺である。時価総額は約55億円である。

 週足チャートで見ると上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調を確認した形だ。中期成長力を評価して15年6月の上場来高値1470円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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櫻井英明

Author:櫻井英明
日興証券での機関投資家の運用トレーダー、「株式新聞Weekly編集長」などを経て、2008年7月からストックウェザー「兜町カタリスト」編集長。幅広い情報チャネルとマーケット分析、最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評があり、個人投資家からの人気も高い。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの公式スマホサイトにて、毎日、株式情報を配信中。

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